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『ハリー・ポッター』ダンブルドア役マイケル・ガンボンが死去 ダニエル・ラドクリフは「最も愉快な人物の1人でした」と追悼

  • 2023.10.3
『ハリー・ポッター』ダンブルドア役マイケル・ガンボンが死去 ダニエル・ラドクリフは「最も愉快な人物の1人でした」と追悼
BBC公式サイトより

エマ・ワトソンら『ハリポタ』俳優たちがSNSに追悼コメントをアップ

『ハリー・ポッター』シリーズのダンブルドア校長役で知られるイギリスの名優、マイケル・ガンボンが亡くなった。享年82。

ガンボンの代理人は家族の声明として、「最愛の夫であり、父親である」ガンボンが「肺炎の発作の後、妻のアンと息子のファーガスに見守られて、病院で安らかに息を引き取りました」と発表した。

記憶力の低下から2015年に舞台出演は引退したが、映像作品への出演は続けていて、『パディントン』シリーズのパストゥーゾ叔父さんで声の出演、『ジュディ 虹の彼方に』(19年)やTVシリーズ『フォーティチュード/極寒の殺人鬼』(15年)などに出演していた。

1940年、アイルランドのダブリンに生まれ、幼少の頃に家族でロンドンに移住。王立演劇学校を卒業し、ロンドンのナショナルシアターで舞台俳優として活躍する傍ら、映画やTVにも出演。

『コックと泥棒、その妻と愛人』(89年)やジョニー・デップ主演の『スリーピー・ホロウ』(99年)などを経て、2002年に亡くなったリチャード・ハリスに代わって『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04年)から『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』『同 PART2』(11年)までアルバス・ダンブルドア校長を演じた。

ハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフはメディアに向けて声明を発表。

「マイケル・ガンボンを失い、世界はかなり楽しくなくなってしまいました。マイケル・ガンボンは、これまで一緒に仕事をさせてもらった俳優の中で最も素晴らしく、努力を感じさせない俳優の1人でした。計り知れない才能の持ち主ですが、私が彼について最も記憶しているのは、彼がどれだけ楽しんで仕事をしていたか、ということです。彼はおバカで無礼講で、陽気でした。彼は自分の仕事を愛していたが、決してそれに縛られているようには見えなかった。話やジョークが素晴らしくて、ジャーナリストと話すときは事実とフィクションの境界線を曖昧にする癖がありました。一緒に取材を受けたいと願いたくなる、最も愉快な人物の1人でした」。

そして『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09年)について「6作目はマイケルと最も長く一緒に仕事ができた作品で、彼はグリーンスクリーンの前で一緒に過ごした長い時間を、何よりも思い出深く、楽しいものにしてくれました」と振り返った。

「彼が亡くなったと聞いて、とても悲しいけれど、彼と一緒に仕事ができた幸運な1人であることにとても感謝しています」。

ハーマイオニー・グレンジャーを演じたエマ・ワトソンはInstagramのストーリーにダンブルドア校長の一場面の画像と共に「優しい優しい優しいマイケル・ガンボン。あなたは決して深刻になりすぎずに、それでいてなぜか、最もシリアスな瞬間を重々しく届けてくれました。偉大さを軽やかにまとうとはどういうことか、私たちに教えてくれてありがとう。寂しくなります」と追悼した。

ロン・ウィーズリーを演じたルパート・グリントはInstagramにダンブルドアを演じるガンボンの写真をアップし、「マイケルの訃報を聞いてとても悲しい。彼は毎日セットにたくさんの温かさといたずらっぽさを持ってきてくれた。子どもだった僕の心を捉えて、やがて人生の楽しみや風変わりさを探すためのロールモデルになりました。僕の全ての愛を彼の家族に送ります。ルパート」と追悼した。

ルーシャス・マルフォイ役のジェイソン・アイザックスはX(旧Twitter)に「偉大なマイケル・ガンボンが亡くなった。私は『The Singing Detective(原題)』のマイケルから、演技とはどういうものかを学びました。複雑で傷つきやすく、そして非常に人間的です。ハリー・ポッター映画に出演することの最大の喜びは、彼が私の名前を知っていて、彼の恐れ知らずの遊び心を私と共有してくれたことでした」。

フレッド・ウィーズリーを演じたジェームズ・フェルプスはシリーズ第6作の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の撮影時、ガンボンに週末の予定を聞かれて、オーケストラとの共演で「ピーターと狼」を朗読すると答えると、「『台本は持っているか?』と彼は尋ねてきました。僕は持参していた。『私は以前にやったことがある。一緒におさらいしてみよう。もしよかったら何点かアドバイスできる』と言ってくれて、休むはずだった時間を母奥の週末の仕事のために使ってくれた。僕のHP(ハリー・ポッター)時代の最高の思い出の1つです」。

『ゴスフォード・パーク』(01年)で共演したライアン・フィリップはインスタグラムのストーリーで「彼は60代で僕は25歳だったけれど、彼のどうしようもなく若々しい精神のおかげで、僕たちは学校の友だちのように仲良くなった。仕事帰りの彼のヴィンテージのコンバーチブルでのワイルドなドライブは忘れられない」と当時の思い出を綴った。

『コックと泥棒、その妻と愛人』や舞台でも共演したヘレン・ミレンはBBCのインタビューに応えて「マイケルのことを考えたら、笑顔になるでしょう。彼は信じられないくらい楽しい人だったから」と振り返った。「彼にはアイルランド特有のユーモアのセンスがありました。お行儀が悪いけれど、とてもとても楽しい。彼はものすごく自虐的で、同時に本能的な俳優で、とにかく一緒にいて素晴らしい人でした。常に私を笑わせてくれました」と、その人柄を偲びつつ、ガンボンについて「並外れた俳優であり、英国演劇界に並外れた貢献をしました。彼のことをとても寂しく思うでしょう」と讃えた。

このほかにも日本時間29日朝までに、『ハリー・ポッター』シリーズでジニー・ウィーズリーを演じたボニー・ライト、初代ダンブルドアを演じたリチャード・ハリスの息子のジャレッド・ハリス、リチャード・E・グラントらが追悼している。

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