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ニースは秋が狙い目!南フランスのビーチリゾートを暮らすように旅しよう

  • 2023.9.30

こんにちは、トラベルフォトライターのKANAです。ロンドンに住みながらヨーロッパ各国を旅する筆者が今回ご紹介するのは、フランスを代表するリゾート地、南フランス・ニース。

夏のバカンスに訪れるイメージが強いニースですが、ハイシーズンが終わった秋には、夏とは違った魅力や楽しみ方がたくさん。むしろお得に旅ができる狙い目の季節でもあるんです。

秋ならではのニースの楽しみ方や、シーズンオフの街並みの様子などを写真とともにご覧いただき、次の旅の参考に役立てていただければ嬉しいです。

憧れの南フランスは秋口が狙い目

パリに次ぐフランスの人気観光地として知られる南フランス、ニース。パリやマルセイユのような大都市と比べると、のんびりとリラックスした雰囲気があり、夏のバカンスのために訪れるビーチリゾートというイメージが強い都市です。

しかし、ハイシーズンの終わった9月上旬から11月下旬までの秋口は、観光客で混雑することなく、宿泊施設やフライト、レストランの価格も比較的お手頃となるため、フランスを旅するのにもってこいの時期と言えます。

なかでも一年を通して比較的温暖な気候であるニースは、サマータイムが終わると急に冷え込むヨーロッパにしては珍しく、10月中旬に訪れてもまだ十分に夏を感じられる場所。まるで夏を延長してバカンスを楽しんでいるかのような気持ちを味わえます。

また、観光客が少なくなったオフシーズンは、その土地の本来の姿を垣間見ることができる絶好の機会でもあります。この時期だからこそのお得感をたくさん味わえるので、旅の満足度も自然と上がって、良いこと尽くめ。実は秋こそニース観光の狙い目の季節なんです。

のんびり秋のニース街歩き

暑すぎず寒すぎないこの時期だからこそ、街散策も心ゆくまま楽しめちゃいます。ここでは、ニースのおすすめスポットを紹介しましょう。

マセナ広場(Place Masséna)

街歩きのスタートは定番のマセナ広場。もともとはこのマセナ広場とは別に、シャルル・アルベール広場と呼ばれた2つの広場で構成されていましたが、トラムの路線が加わり、実質歩行者天国なったため、広々とした魅力的な空間となりました。

特徴的な白と黒のタイル張りの床と、赤レンガの建物をはじめとする美しいニースの街並みは、写真映えもばっちり。

広場の中央にはギリシャ神話の神、アポロンの銅像がそびえ立つ大きな噴水があり、ニースの定番待ち合わせスポットとしても知られています。

夜にはライトアップされ、日中とは違った雰囲気を楽しめます。

旧市街地サレヤ通り(Cours Saleya)

マセナ広場からすぐ東に位置する旧市街地には、カラフルな建物や趣のある日陰路地、可愛らしい雑貨やお土産店などがあり、時期を問わず多くの人で賑わいます。

そんな旧市街地のなかでも欠かせない通りが「サレヤ通り(Cours Saleya)」。たくさんのレストランが軒を連ね、開放的なテラス席で食事を楽しむ人々の姿が見られます。

また、月曜日を除き、サレヤ広場で毎朝開催されている「フラワーマーケット」も欠かせません。

華やかなお花たちが旧市街地の景観とマッチして、南フランスらしい空間が広がります。

フラワーマーケットがお休みの毎週月曜日には、アンティークマーケットが開催されます。通路の両サイドをずらりと埋め尽くす出店には、一点物のアンティーク雑貨たちがこれでもかと並べられ、宝探しの気分でお買い物を楽しめます。

ニースは人気の観光地なので、小さな都市のマーケットと比べると比較的相場が高くなっていますが、値引き交渉を楽しみながら現地の人と接するチャンス。

コーヒーやお酒を片手にのんびりと店番する人たちが、南フランス特有のゆったりとした雰囲気を作りだし、日本とはまた違った文化を体感できます。

ニース旧市街地には、マーケットの他にも、サン・レパラータ大聖堂や裁判所広場などといった有名観光スポットがたくさん。ビーチで過ごすハイシーズンも素敵ですが、この時期だからこそ時間に追われず、まるでニースに暮らしているかのように散策を楽しんじゃいましょう。

夕方には西日に照らされた建造物が赤く染まり、街並みはよりロマンチックな雰囲気に。

まるで絵画のようにかわいいニースの街並みは、目的なくただ歩いているだけで、映画のワンシーンに入り込んだかのような気分を味わわせてくれます。

ニースビーチ(Plage Publique de Castel)

ニースは、美しい地中海が目の前に広がる、フランスでも数少ない都市の一つです。実際、マセナ広場のすぐ南には、約5キロメートルに及ぶ美しいビーチが広がっています。

地図を見るとわかるように、この長い砂浜のビーチは、ネプテューヌ・プラージュ(Neptune Plage)、スポルティング・プラージュ(Sporting Plage)、プラージュ・デュ・サントネール(Plage du Centenaire)など、エリアによって名前が変わります。仕切りなどはなく、すべて無料の市営ビーチです。

気温が温暖とはいえ、さすがに海水は冷たいですが、筆者が訪れた10月中旬でも、地元民らしき方々が海水浴を楽しんでいました。

海岸沿いをずっと東に向かって歩くと、Cadran Solaire(カドランソレール)と呼ばれる人気の撮影スポットに到着します。

定番のニースのビーチ沿いの写真や、NICEの看板前で観光写真を撮れるのでこちらも必見です。

ビーチ沿いにはオーシャンビューを満喫できるおしゃれなレストランがずらりと並んでいます。

静かで落ち着いた雰囲気の中、波の音を聞きながらのんびりと食事ができるのも、この時期だからこその贅沢です。

食後のちょっとした散策も、風の流れによって海の爽やかな涼しさを感じ、とても心地の良いひとときを過ごせます。

美しい海が茜色に染まる夕方のビーチもおすすめです。海岸沿いにはたくさんのベンチが設置されており、のんびりとした雰囲気を満喫できます。

ニース城跡公園(Colline du Château)

ニースの観光で欠かせないのがここ、ニース城跡公園。丘の上にあるこの公園は、ニース市街地を一望できるスポットです。

まず入口になるのがこの長い階段。さきほどのNICEの看板の目の前の道路を渡るとすぐに見つかります。

エレベーターもありますが、階段途中の景色もとても見晴らしが良く、隠れた撮影名所なので、上りか下りのどちらかだけでも階段を使うのがおすすめです。

この公園にはいくつかの展望スポットがあり、それぞれ違った景色を楽しむことができます。

階段をのぼってまず到着するのが「Bellanda Tower」と呼ばれる展望スポット。先ほど歩いてきた海岸沿いを上から眺めると、また違った感動と出会えます。

天使の湾と称される曲線を描く美しいニース海岸も、よりいっそうわかりやすく見えますよね。

ここからさらに階段をのぼり、公園を抜けるとたどり着くのが「Colline du Château Viewpoint of Port」。先ほどの反対側の港町を見下ろす絶景ポイントです。

Bellanda Towerからの眺望とは一味違う、絵画のような美しい港町の様子は必見です。カラフルな街並みと美しいブルーの海のコントラストで写真映えもばっちり。

10月半ばでありながら、まるで常夏のような写真を撮ることができました。

日帰り旅も充実!

とても小さい街なので、1日もあれば十分に観光できるニース。2泊以上滞在できる方は、ニースを拠点に、コードダジュールの小さな街を巡るのもおすすめです。

チケットは駅に設置されている販売機で購入可能ですが、長蛇の列ができることもあるため、オンラインで購入するとスムーズです。

モナコやカンヌ、マントンなど、日帰り旅でも十分に見て周れる魅力的な街がたくさんあるので、ニースだけにとどまらず、積極的に周辺の街にも足を運んじゃいましょう。

のんびり秋のニース旅を

せっかく観光地を訪れたから、有名な観光スポットをたくさん見て周らないと!と観光スポットを巡ることで手一杯になってしまいがちな海外旅行。あえてハイシーズンをずらして旅をすることで、時間に追われず、まるでその土地に住んでいるかのような、のんびりとした時間を過ごすことができました。

これからニース旅を考えている方はぜひ、秋のニースも候補にいれてみてください。

All photos by Kana Kawahata

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