同じこども園で仲良くなったママ友Aさん。Aさんは、待ち合わせに必ず遅刻する人でした。降園後、親子で一緒に遊ぶ約束をすると、いつも私たち親子が待ちぼうけ……。我慢も限界になったある日、私は反対に待たせてみることに。すると……!?
連絡も謝罪もナシ! 1時間遅刻は当然!?
Aさんは、1時間の遅刻くらい当たり前の人でした。しかも、連絡も謝罪も一切ないのです。「〇分遅れる、〇時ごろ着く、と連絡をくれれば、待たされる側も予定が立てられるのに……」と思うものの、同じこども園だし、小学校も一緒なので、気まずくなることは避けたい私は、何も言えずにいました。
しかし「これ以上Aさんを待つ日々は続けられない……」と2週間ほど悩んだ私は、Aさんから「公園に着いた」と連絡がきてから出発してみることに。人を待たせることに抵抗はありましたが、こちらも限界だったのです。その日の降園後、いつものようにAさんに誘われました。Aさんとの待ち合わせは、いつも「近所の公園に16時」。
私は普段なら、16時前には公園へと出発し、公園でAさん親子を待つのですが、この日は自宅でのんびり、Aさんからの連絡を待ちました。16時の待ち合わせから1時間後、Aさんから「公園に着いた」と連絡が。「もうすぐ着きます」と返信し、私と息子は公園に向けて出発しました。
私たちが公園に着くと…
5分後、私たち親子が公園に着くと、Aさんはいつも通りで、私たち親子が遅刻したことは気にしていない様子でした。Aさんは、遅刻はするけれど、人の遅刻も気にしないタイプだったのです。そして私はというと、その日はいつものように長時間待たされなかったうえ、家事や幼児ドリルが終わってから公園に来れたことで、Aさん親子といつもより楽しい気持ちで過ごせました。
そのうち、公園で遊ぶ仲間は、増えたり、減ったり、どんどん変化していきました。子ども同士の関係も日々変わっていき、Aさん親子との待ち合わせは自然消滅。Aさん親子とは「偶然会ったら楽しく遊ぶ」関係になりました。
私は「遅刻をしない」というマナーを重視しすぎて、息子の大切な友だちを奪ってしまうところでした。今は、「大切なのは子ども同士」と割り切り、相手のお母さんに注目しすぎないよう、気を付けるようにしています。
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イラスト/ぽん子
著者:宇佐美にこ
ベビーカレンダー編集部/キッズライフ取材班