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スマホでご近所さんを「通告」虐待が疑われる家族を目撃した女性の体験談

  • 2023.9.29

毎日子どもと一緒にいると、ちょっと強めに怒ってしまった…ということ、ありますよね。でも場合によっては行き過ぎ、虐待につながることも。これはあるママの体験談をもとに描かれた漫画ですが、身近で似たような光景を目にしたことがある方もいるかもしれません。一見すると普通の家族に見えた中野家ですが、主人公のママが目にしたのは虐待を疑わざるを得ない状況の数々。「近所のパパママを児相に通告した話」をダイジェストでご紹介します。

幸せそうな家族に見え隠れする問題、虐待のボーダーラインはどこ?

主人公のママは、最近引っ越してきた中野家とはあいさつをする程度の仲。幸せそうな5人家族に見えていたのですが、ある日、道ですれ違ったとき耳にした中野家の母親の声に、ドキッとします。

別のある日、聞こえてきたドンという何かをたたくような大きな音と、長男を怒鳴りつける中野家の父親を見かけ、そのようすに恐怖を感じます。

実際に子どもをたたいている現場を見たわけではありませんが、物音や親の声、それに対する子どもの反応などを見ているうちに、主人公のママは虐待に当たるのではないかと心配します。

児相に通告する不安…「もし通告したとバレたら」

主人公のママは児相に通告すべきか悩みます。そこで日常を観察し、子どもたちのようすや中野家のパパとママの子どもとの接し方を見ることに。そして今回は、いくつかの要素を合わせて考慮してから、児相に匿名の通告をすることにしました。

しかし、いざ通告しようとすると、自分や自分の家族にも火の粉が降りかかるのではないかと不安になります。自分のなかで通告をしない理由を探したり、納得させようとしたりと葛藤が続きます。

ですが、子どもの命を軽んじているように見える中野家の様子を見て、このままではいつか大きな事故や事件が起こるのではないかと考え、勇気を出して児相にメールを送信します。

虐待通告後に近所の家族に見られた変化

主人公のママは、児相に通告後、市の車が中野家に止まっているのを見て、児相がすぐに動いてくれたことを知ります。そして、近所の人からも中野家の変化についてうれしい話を耳にします。

子どもとずっと一緒にいると、ついカッとなって怒ってしまったり大きな声が出てしまったりすることもあるかもしれませんが、それだけで虐待になるとは限りません。しかし「いつもと違う」という変化に気づいたとき、主人公のようなアクションを起こすのも選択肢といえるでしょう。

筆者は団地に住んでいますが、個人的にここが好きなのはお節介なご近所さんのいつながりがあるから。昔はそういうのが面倒だと思っていたのですが、子育てをしていると、人の目があって助かることもたくさんあります。

この漫画を読むと、悩みのある家庭と社会とのつながりがあることも、虐待を未然の防ぐ上で大切ではないかと考えさせられます。

1人で悩まず、自治体のサポートや相談窓口を活用して

中野家の母親が怒鳴っているのを聞いて、主人公のママが最初に感じたのは「見てはいけないものを見てしまった」という気持ち。そして、虐待の要素があるのではないかと思いつつも「自分もかっとなって怒ってしまうことがあるから」ということでした。

通告する側にも、うちが言ったとバレたらどうしよう…という不安もあります。でも、子育てに悩みのない親はいないはず。サポートがあれば心強いですよね。

各自治体には、虐待だけでなく子育ての相談窓口が設置されています。もちろん心配なケースは匿名でも相談したり通告したりできる児童相談所虐待対応ダイヤル「189(通話料は無料)」などを活用することもできます。

自分が不安や悩みを抱えているときにもこのようなサポートを使ってみましょう。支えてくれる人の存在が何か変わるきっかけになかもしれません。中野家のように。

「近所のパパママを児相に通告した話」からは、虐待を未然に防ぎ、子どもたちの命を守ることにつながるエッセンスが詰まっています。ぜひ全編通してごらんください。

子どもの虐待にまつわる相談窓口は各自治体に設置されています。

相談・通告は児童相談所虐待対応ダイヤル「189(通話料は無料)」のほか、自治体によってはWEB窓口やメール相談窓口を受け付けている場合があります。気になることを見かけた・聞いたときはこのような窓口を活用することが可能です。

厚生労働省は児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について「通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は 守られます」としています。

児童相談所虐待対応ダイヤルや相談窓口は第三者のほか、自身が子どもに対して虐待をしそうだというときにも活用できます。こうした手段で専門家とつながることも、子どもの安全を守るための一つの選択肢です。

著者:ママリ編集部

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