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【静岡市葵区】「新光明寺」その弐~人々が集うお寺へ~

  • 2023.9.28

静岡市葵区足久保口組の「新光明寺(しんこうみょうじ)」の参道は、紅葉の名所としても紹介されるほど美しい場所です。この風景を楽しみに多くの人が訪れますが、それだけではもったいない。新光明寺の「新」という字は沈滞を意味する「古」に対し発展を意味する「新」であると伝えられているそうです。今回は、人が集えるお寺へと発展を目指す同寺院の多彩な魅力を紹介します。

出典:リビング静岡Web
檀家でなくても気軽に訪れて欲しい

観光地ならともかく、普通のお寺には檀家以外の人は入りにくいもの。そんな壁を越え、多くの人に訪れてもらいたいと、新光明寺では、通常の御朱印5種類のほかに、美しい月替わりの御朱印も頒布しています。今では、毎月御朱印をいただきに来る人が30組ほどいるそうです。日本ならではの細やかな季節の移り変わりを感じる御朱印。通年で集めたら楽しそうですね。

出典:リビング静岡Web
出典:リビング静岡Web

鈴の音が魔を遠ざけてくれるという准胝観音(じゅんていかんのん)のお守りも、可愛いデザインが人気です。

出典:リビング静岡Web
地域の人たちとの交流を図るために

新光明寺が足久保の地に移転したのは、46年ほど前。「地域の人たちにとって、私たちはいわば新参者なのです。だからこそ、皆さんに足を運び楽しんでもらうことをしていきたい」という住職の思いから、寺院という枠にとらわれないさまざまな企画が実施されています。10月8日には「ALOHA あしくぼ SUNDAY」が開催予定。「ハワイの風 感じる休日」をテーマに、音楽あり、フードあり、手作り品やワークショップありの楽しそうなイベントです。

出典:リビング静岡Web

さらに、書院の座敷は90分1,000円で借りることができ、ヨガやピラティスなどのクラスも開催されているそうです。広々とした畳敷きのお部屋は気持ち良いだけではなく、素晴らしい庭園に面しているので、忙しい毎日を忘れホッとする空間になりそうですね。

出典:リビング静岡Web
味わい深いお寺の七五三法要

さて、“七五三といえば神社”と思われるかもしれませんが、お寺での七五三もまた心に沁みる味わい深いものがあります。

出典:リビング静岡Web

新光明寺の「七五三法要」では、まず両家のご先祖に子どもが無事成長したことを感謝と共に報告。家族で子どもの数珠を製作して、これからも無事に「明るく」「正しく」「仲良く」生活していけるよう子ども自身に誓いをたててもらいます。さらに希望があれば、プロの写真家による境内での撮影も行えます。今年は11月18日(土)と19日(日)の2日間限定で午前の部・午後の部 各6組限定。少人数なので控室もゆったり。家族で語り合えたり、住職のお話を聞けたりと心に残るお祝いができそうです。申し込みは現在ホームページで受け付け中です。詳細はお問い合わせください。

別院で拝観「阿弥陀如来像」

最後に、同寺の「別院」について紹介しましょう。新光明寺が元々あったのは、静岡市葵区伝馬町。今川義元の伯父に当たる山科言継が書いた「言継卿記(ときつぐきょうき)」には「約20の塔頭があり、七堂伽藍も完備されていた」との記録があり、かなり大きな寺院だったことが分かります。今では、デパートや商店が立ち並ぶ繁華街ですが、そのビルの1室に、今でも「新光明寺別院」があり、快慶作といわれる国指定重要文化財「阿弥陀如来立像」が拝観できることをご存じですか?

出典:リビング静岡Web

鎌倉時代のヒノキ材一木割矧造の仏像は、2020年に保存修理が施され、美しい姿で安置されています。見る角度によって変わる表情や、流れるような衣の彫刻、さらに衆生を救おうと少し踏み出した左足なども間近で見学できます。そしてなんと撮影も可能です。拝観希望の場合は、必ず事前に電話で連絡してください。

※以下の地図は「新光明寺別院」です。新光明寺の地図は「『新光明寺』その一~ペットに寄り添うお寺~」のブログをご参照ください。

■遍照山 摂取院 新光明寺 所在地:静岡市葵区足久保口組1996-1 TEL.054-296-4522 FAX.054-296-4540 開門時間 月曜〜金曜 8:00〜17:00、土・日・祝 8:00〜17:00 駐車場:有り ホームページ:https://www.shinkoumyouji.com/

■浄土宗 新光明寺別院 所在地:静岡市葵区伝馬町11-3 TEL:054-253-6231 参拝可能時間:9:00〜16:00 駐車場:無し 拝観料:志納 ※参拝希望の場合は必ず事前に電話を

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