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創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】

  • 2023.9.27

江戸時代から行われていた環境への配慮!街と自然とともに生き続ける世界遺産「石見銀山」

島根県西部に位置する石見(いわみ)の観光地として人気の高い石見銀山は、2007年に世界遺産に登録されたアジアで初めての鉱山遺跡。かつて銀を採掘していた坑道跡、龍源寺間歩につながる大森の町並みには今も人々が生活をし、歩く世界遺産として大変珍しい観光地なのです。人々が大切に脈々と守り続けてきた石見の誇る文化遺産は、江戸時代にタイムスリップしたかのような懐かしい景色ばかりです。

 

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】
出典 FUDGE.jp

最盛期には世界の産銀量の約3分の1が石見銀山で産出されたものと考えられています。石見銀山では「灰吹き法」といわれる製錬技術を取り入れ、良質な銀を大量に生産することが出来ました。

 

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】
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鉱山開発には精錬のため多くの木材が必要で、山の木が無くなることが通常ですが、この石見銀山のすごいところは、採掘当時から山を崩したり森林伐採をせず、なんと銀鉱脈に沿って狭い坑道を掘り進める採掘方法や、伐採した数と同じだけ植林を行うなど当時から適切な森林管理が行われていたというところ。採掘から搬出までの銀山運営の全体像がしっかりと残り、「21世紀が必要としている環境への配慮」が当時から行われ、それを今の時代にも伝えられているというところが世界遺産登録の重要なポイントになったのです。

 

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】
出典 FUDGE.jp

大森代官所の祈願寺で真言宗の寺院、観世音寺。ビュースポットとしても人気が高く、岩盤を刻んだ石段を登っていくと石州瓦の家並みの景色が一望できます。

 

今年オープンした島根県立大学、島根県立大学短期大学部によるサテライトキャンパス「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」も必見です。

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】
出典 FUDGE.jp

空き家となっていた「旧松原邸」を「島根県立大学の学生の学びの場となる施設として活用できないか」ということで、学生と地域住民と観光客とのハブとなる新しい形のライブラリーの構想が始まり、今年の春に出来上がりました。

 

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出典 FUDGE.jp

ライブラリーといっても単に写真や資料を飾るのではなく、本をキーコンテンツとして位置付け、学生と地域住民と観光客が集える場としての機能を充実させています。コワーキングスペースや、家族で利用できるファミリースペース、学生が運営するカフェや地域住民が企画したイベントができる小さな芝生広場やギャラリーなど、様々な機能を持たせています。

 

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】
出典 FUDGE.jp
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施設内のテーブル席や坪庭に面した縁側やパラソルの下のソファ席など、自由気ままにお気に入りの場所で本を読むことができます。奥には浅い水庭があり、子供たちが思いっきり水遊びを楽しんでいました。地域と自然とが共存した素晴らしい環境と施設がここ大森にはあり、観光客として伺いましたが学びばかりの旅となりました。

 

石見銀山とともに歴史と想いを刻み続ける老舗お菓子屋「有馬光栄堂」の「げたのは」

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】

老舗感がすごいお店のたたずまい。この魅力にみんなついつい立ち寄ってしまう様子。

 

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】
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こちらが「げたのは」。なんともプリミティブなビジュアル!200年続く味、、気になります。

 

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】
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早速お土産に購入。「げたのは」という名前は、お菓子を2枚叩き合わせると、カランカランと下駄の歯が地面を叩く音に似ていたことに由来するのだそうです。そしてこの「げたのは」が買えるのは、ここ有馬光栄堂さんだけなのだそう。道の駅での販売や卸販売はやっていないとのこと。

 

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これだけ見ると、味噌か醤油煎餅にも見えますが、食べるとカリカリサクッ!黒糖のやさしい香りと甘味が口に広がります。初めて食べたのに、どこか懐かしい手作りの素朴なお菓子です。材料は小麦粉と卵、黒糖、砂糖ととてもシンプル。

 

創業200年!石見銀山とともに歴史と想いを刻む、ここでしか買えない有馬光栄堂の「げたのは」【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち!】
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かつて銀山の抗夫たちも食べて疲れを癒していたといわれる「げたのは」。200年の歴史と人々の想いを噛みしめながら、大切にいただきました。

 

身近な日本の軌跡と奇跡。旅するデザイナーrumiのInstagram。
@find_rumi

 

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