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草彅剛が『ミッドナイトスワン』3周年記念舞台挨拶に登壇! 作品への想いと新作『碁盤斬り』について語る

  • 2023.9.27
草彅剛が『ミッドナイトスワン』3周年記念舞台挨拶に登壇! 作品への想いと新作『碁盤斬り』について語る
(C)2020 Midnight Swan Film Partners

現在も上映続く状況に「みなさんの応援があってこそ」と感謝伝える

2020年に公開され、第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した映画『ミッドナイトスワン』。本作の公開から4年目を迎える9月25日、公開3周年記念舞台挨拶がTOHOシネマズ日比谷にて開催され、主演の草彅剛が登壇した。

ちょうど3年前の2020年9月25日に公開された本作は、同日から公開4年目を迎える。現在も毎週水曜日にTOHOシネマズ日比谷にて上映が続き、TOHOシネマズ初の邦画ロングラン上映となっている状況について草彅は、「“#草彅剛代表作”で拡散してと、公開当時、思いついたままに言ったこと。見切り発車のようなものだったけれど、言ってみるものです。言霊というのがあるんだなと実感しています」と満面の笑みで観客に感謝。この日も新しい「#(ハッシュタグ)」の作成を求められると「#まだまだ追いスワン」を提案し、「まだまだ見ていない方もいるかもしれないので、これからもよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

当時、演技未経験ながら一果役を務めた服部樹咲については、「一果ちゃんからもらったフレンチブルドッグの人形は、今もリビングに飾っていて、見るたびに思い出しています。大きくなったんじゃないかなぁ…」としみじみ。自身が演じたトランスジェンダーの凪沙役については、「さっき、うっかり“さなぎ”って言っちゃった(笑)」と照れながら明かし、会場の笑いを誘っていた。

そして「新しい地図を広げてまもなくの頃の作品。僕にとって思い出のある作品で、今日ここに立って僕だけがおいしい思いをして申し訳ない気持ちもあるけれど、みんなの代表としてうれしさを噛み締めたいと思います!」と胸を張ると、会場は大きな拍手と「おめでとう!」の声に包まれた。

トークテーマは来年5月に公開される映画『碁盤斬り』へ。主演を草彅が務め、自身初の時代劇となる白石和彌監督がタッグを組んだ、古典落語をベースにした映画となっている。イベントでは、追加キャストが一気に解禁され、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼ら、錚々たる顔ぶれが集結したことが明らかに。

このコーナーでは当初、一人一人順番に役柄や撮影の思い出話を語る予定だったが、スクリーンに映し出されたキャスト陣の写真にテンションが上がった草彅は、自由にトークをスタート。

17年前に小泉からもらったTシャツをいまだに持っていたと明かし、「僕の舞台を見にきてくれた時にもらったTシャツ。キョンキョンからもらったと記憶していて。間違っていたら失礼だとは思ったけれど、それでもいいやと思って現場に持って行って確認したら、やっぱりキョンキョンがくれたやつで。Tシャツにサインをもらったから、今度見せてあげるね」とファンに約束。和柄でツバメが描かれており、自身の役、柳田格之進のイメージにも合っていたとうれしそうに報告した。「引っ越すたびに、キョンキョンからもらったTシャツかもと思い、なぜか持ち続けていて。誰かにあげなくてよかった」と安堵の草彅が、「今回の撮影で一番感動した出来事です(笑)」と話すと、会場は笑い声と拍手に包まれた。

その後も、キャスト陣との思い出話が止まらない草彅。國村とは以前共演したドラマを通じて関係性ができていたため、今回は(役として)思い切り戦うことができたとし、市村についても「渋いところで登場して…」と話したところで、「あ!」と何かに気づいた草彅。「言わなきゃいけなかったことをメモしてきたんです。言わないと怒られちゃう!」とポケットからメモを取り出し、映画のあらすじや自身が演じる格之進のキャラクター紹介を読み上げる。

しかし、「自分の言葉で言った方がいいよね」とニヤリとし、自由なトークを続行。「格之進は今の時代だと考えられないような堅物な人。ひとつ決めると曲げられないけれど、その曲げられない魂がグッときます」と解説し、「流されればいいじゃないって思うけれど、流されない(格之進の)気持ちが(何か)訴えかけてくる。そんな格之進を取り巻く人たちは、みんなこだわりが強いんです」と格之進と解禁された追加キャストが演じるキャラクターたちとの関係性を説明した。

囲碁に触れたのは今回が初めてという草彅が、「囲碁の撮影はめちゃめちゃ大変。僕自身は囲碁が分からないのに分かっているフリをしなければならないから(笑)」と打ち明けると会場は大爆笑。続けて「映像の世界で白石監督が撮るのは、静寂な世界だけではなくて。静寂の中で暴れているみたいな感じ。時代劇が初めての白石監督とその化学反応でこの世界観が撮れています」と興味をそそるコメントを口にした。

締めの挨拶で草彅は「映画もそれ以外も、毎日コツコツやるしかないと思っています。振り返ったときにそれが大きなものになるのかなと。すべては繋がっていると思うし、(今日のイベントのように)たまにいいことがあるかもしれないから、自分の中でコツコツと人生のいい貯金ができればいいなと思っています。『ミッドナイトスワン』と共に、一歩一歩、ちょっとずつちょっとずつ歩んで来られたのは、みなさんの応援があってこそ。本当にありがとうございました」と満面の笑みで感謝し、和やかムードに包まれたイベントを締めくくった。

『ミッドナイトスワン』はNetflixにて配信中。『碁盤斬り』は2024年5月全国公開。

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