怒りを抑えられずラケットを破壊し握手まで無視した韓国テニス選手、同国選手団も「非常に遺憾」【アジア大会】

ラケット破壊に握手拒否とスポーツマンシップに反する行動で物議をかもした韓国代表選手に対して、杭州アジア大会・韓国選手団が立場文を発表した。

先立ってテニス韓国代表のクォン・スンウ（25）は9月25日（日本時間）、杭州アジア大会テニス男子シングルスで敗れ、テニスラケットを壊すなどマナーのない行動で議論の中心に立った。

世界ランキング112位のクォン・スンウは同日、テニス男子シングルス2回戦で同636位のカシディット・サムレス（タイ）に1-2（3-6、7-5、4-6）で敗れて脱落した。

格下と思われた選手に衝撃的な敗北を喫した彼は、怒りを鎮めることができず、自分のラケットをコートに強く叩きつけて壊した。それで終わりではない。サムレスが握手をしようと手を差し伸べたが、それを見ずにカバンを持ってコートを出た。

サムレスは照れくさそうな表情を浮かべた後、観衆に向かって手を振って頭を下げて挨拶した。

韓国選手団は9月26日午後、声明文を通じて「第19回杭州夏季アジア大会大韓民国選手団（団長チェ・ユン）は25日に行われたテニス男子シングルス32強戦（韓国のクォン・スンウ対タイのカシディット・サムレス）の試合終了後に発生したクォン・スンウ選手の非紳士的な行動に対して、非常に遺憾に思う」と明らかにした。

また「今回の事案に対しては大会終了後、総合的な検討を通じて状況に合う適切な措置を取ることを約束し、もう一度、今回のことで失望された国民の皆様に深く謝罪申し上げる」と付け加えた。

なお韓国テニス協会は試合翌日の26日、クォン・スンウがタイ選手団の練習場を訪れてサムレスに謝罪し、「試合を頑張ってほしい」と伝えたことを明らかにした。「相手も“大丈夫だ”と言い、お互いに上手く解決した」と説明し、事態の収拾を図った。

それでも事態が収まらなかったため、クォン・スンウは直筆の謝罪文を通じて「私の無礼な行動で不快な思いをさせてしまったサムレス選手にも改めて心から謝罪いたします」と頭を下げた。

（記事提供＝OSEN）