1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【ウエディング・パーティ最旬トレンド】vol.66 2024年に向けたウエディング・トレンド

【ウエディング・パーティ最旬トレンド】vol.66 2024年に向けたウエディング・トレンド

  • 2023.9.26

全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)小原義之さんが、花嫁たちに世界のウエディング状況をお届け。

Wedding Planner Magazine issued ABC協会

まずはカラー・色彩のトレンドについて。人気カラーの中心にくるのは、あらゆる色合いにおいてブルーです。皆さん、ご存じでしたか?「Blue is the new Pink(ブルーこそ新しいピンク)」というフレーズが欧米を中心に世界中で話題になっています。「Instyle」誌を始め、数々のファッションメディアのほか、YouTubeでも取り上げられることの多いこのフレーズ。こうした背景から生まれたトレンドです。伝統的には女性に関連づけられてきたピンク色に対して、ジェンダーレスが叫ばれる昨今、ブルーが男性に関連づけられる固定観念への挑戦でもあります。また、ブルーが一般的には安らぎ、クール、信頼性を象徴する色とされることから、こうした社会やカルチャーの変化による影響ともいわれています。一方、欧米で人気のNetflixのドラマ『Bridgerton/ブリジャートン家』で表現されたカラフルな色合いにヒントを見出す花嫁もいるようです。ドラマでは「Regency blue/リージェンシーブルー」と言われるブルーがふんだんに登場していたようです。こうしたブルーのバリエーションは、明るいブルーからネイビー、 その中間まで様々で、人気に拍車がかかっています。

Wedding Planner Magazine issued ABC協会

最近は、単色ではなく、異なるいくつかのカラーを組み合わせてのイメージ構築が主流。米国オハイオ州シンシナティで先日挙式をしたこちらのカップルのカラーパレットは「コバルトブルー+活気にみちたトロピカル系の色彩」でした。

Wedding Planner Magazine issued ABC協会

挙式のシーンをよりダイナミックに、またはより印象的なものにする演出を望む花嫁が増えそうです。挙式の模様を撮影する際写りこむように設置されたアーチ、天井から吊り下げられた多くのグリーン、キャンドルの灯りが投影されたウォール演出、ほかにも背景にお気に入りの抽象画を飾るなど、誓いの言葉を交わすお二人の姿を一層引き立ててくれるアイテムのアイデアは尽きません。室内でも屋外でも、またはシンプルでも豪華でも、背景に現れるこれらのアイテムは、そのウエディングが愛に満たされ、想像力を駆り立て、そしてロマンチックな印象になるよう一段と雰囲気を高めてくれます。

Wedding Planner Magazine issued ABC協会

また、「First Look/ファーストルック」と言えば、日本では「First Meet/ファーストミート」として人気の挙式前の演出(First Meetではふたりが“初めて会ったとき”という意味になりますから正しくはFirst Lookに!)。

ABC協会では2002年より気になる演出としてご紹介してきましたが、日本でもフォトジェニックなシーンの演出として人気ですね。さて、欧米ではさらに挙式前のセレモニーとして定番化するのではと言われています。愛しい人と 1 対 1 で顔を合わせる感動的な瞬間は、これから多くの列席者の前に立つ緊張を和らげてくれるひとときとも言われます。同時に、挙式・披露宴を通して、この日最も印象的なフォトを残す絶好のシャッターチャンスにもなります。

そこには少し日本と異なる事情があります。古くから「新郎が挙式前に新婦の花嫁姿を見ると不幸になる」と言い伝えられてきました。そのため、新婦のドレス探しに新郎が付きそう光景を見ることはありません。つまり、このファーストルックが初めて新婦のウエディング・ドレス姿を目にする場面となるため、新郎にとって感動的なサプライズの瞬間となるのです。現在、様々なファーストルックの演出が提案されています。エレベータに一人で乗り込んだ新郎(または新婦)が降りると、そこには新婦(または新郎)が待っているといったエレベータドアが開いた瞬間を狙ったファーストルック。目隠しをされた新郎が愛犬に誘導されて新婦の待つ場所まで辿り着き、目隠しを取るファーストルック。さらには、お父様にとっても大切な愛娘の花嫁姿ということで、親へのファーストルックの時間も設け、独身最後の親子水入らずの時間を過ごす花嫁もいます。

そして、ウェディング・プランナーとしても活躍する傍ら、『New York Times』でも紹介され、ジョージ・W・ブッシュ元大統領、バラク・オバマ元大統領、NFLのダラス・カウボーイズなど多くの著名人や団体等のイベントを手掛けてきたスティーブ・ケンブル氏が一番のお気に入りのファーストルックと公言するのは、新郎に背を向けて立ってもらい、新婦が定位置に立ってから、新郎を振り向かせる方法です! これこそ、永遠の宝物にできる魔法のシャッターチャンスです。このような影響もあり、しばらくはこのオーソドックスなファーストルックスタイルが流行りそうです。

いかがでしたか? 次回は第2弾としてこれから注目される人気演出の続編をご紹介しますので、お楽しみに。

元記事で読む
の記事をもっとみる