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「好きを仕事に」とは言うけれど...。絵で食べていくなんて無理、と思ったら読む本

  • 2023.9.26

イラストや漫画を描く人が憧れる「絵で食べていく」こと。しかし、美大に行ける人は一握りで、行ったからといって必ずしも仕事にできるわけではない。かなりの狭き門、というイメージがある。

本書『美術の進路相談』(ポプラ社)はそんな、「美術の世界」の前に立ちはだかる壁の高さにしり込みしている人に向けた参考書だ。

本書では、現役美術教師のイトウ先生が、一見謎めいた美術の仕事の裏側、様々な美術との関わり方、生涯「絵」と付き合っていく方法について紹介していく。イトウ先生は、大学で美術に関するつまずきの研究も行っている。

次のような方にオススメだ。

□将来、美術のお仕事に就きたい
□子供が美術への進路に迷っている
□保護者、学校の先生から、芸術系の進路に進むことを反対されている
□絵を描き続けていたいけれど、仕事にするのは不安を感じている
□絵が下手だけど、美術が好きな人
□もう一度絵を描きたいと思っている社会人の方

イラストやマンガも、もちろんイトウ先生の手によるもの。やわらかなタッチで、美術の世界が魅力的に描かれている。

本書の目次は次の通り。

1章 美術の世界ってどんなところ?
2章 美術の世界で活躍している人
3章 イトウ先生の美術の時間
4章 大人になっても美術の時間

絵で食べていくのはたしかに厳しい。でも、絵に関わる方法は自分が思っているよりたくさんあるし、描き続けることを諦める必要はない。「絵を仕事に」と考えている人に、新しい美術との関わり方のヒントを与えてくれる一冊。

■イトウ ハジメさんプロフィール

いとう・はじめ/大学で教壇に立ち、美術を教えている。
その傍らで、美術に対する苦手意識、つまずきなどについての研究を行う。
インスタグラムで日常を切り取ったイラストを投稿し、注目を集め、自身の美術学生時代の頃や、溺愛する姪っ子たちとの日常を綴ったコミックエッセイを刊行。
著書に『イトウ先生の世界一わかりやすい美術の授業』(光文社)、『美術学生イトウの足跡』『ぼくとフキゲンな怪獣と』(イースト・プレス)、『イトウ先生、授業の時間です。』(KADOKAWA)など。

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