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家庭に居場所がなく家出した小学生の私を、泣いて迎えてくれた祖母。しかし母は<母に嫌われていた私>

  • 2023.9.26

夫と3歳の娘みーちゃん、1歳の息子はーくんと暮らす和栗ぐりさん。自身の過去を振り返りながら、どのように子どもたちに接していくかを模索しています。母親が一家心中を試みてからというもの、ぐりさんには常に死の恐怖がつきまとっていました。ほどなくして母方の祖父母の家にぐりさんたち一家は身を寄せることになり、穏やかに過ごしていましたが、ある日、ぐりさんは祖父の「ここはお前の家じゃない!」という怒声を聞いてしまいます。

祖父母とお母さんの喧嘩は次第にヒートアップ。しばらくして、祖父母との同居は解消され、再び家族4人暮らしに。やがてぐりさんは、弟と比較されては怒鳴られ、たびたび家を追い出されることも。行き場を失ったぐりさんは、歩いて1時間半かかる父方の祖父母の家へ行っていました。

「お母さんに嫌われてるのかな……」と落ち込むぐりさんは、ある日、お母さんとの大喧嘩の末、とうとう家出をしてしまって――!?

窓から家出したあの夜

いつもお母さんの顔色をうかがい、「仲直り」というものを知らないまま育ったぐりさん。お母さんに怒られて追い出される日々が続いていました。

そんなある日、お父さんから父方の祖父母の家で暮らしてはどうかと聞かれました。その場では答えを出せなかったぐりさんですが、帰宅してすぐに荷物をカバンに詰め込み、押し入れに隠しました。そして、お母さんと大喧嘩をした日の夜、そのカバンを持って何も告げずに家を出たのです。

父方の祖母はぐりさんを泣きながら出迎えてくれました。母方の祖父母と暮らした日々のトラウマが一瞬よぎったものの、約3カ月間、ぐりさんは父方の祖父母と楽しく暮らしたのでした。

父方の祖父母と暮らした記憶をもとに、明るい家庭を作ろうと思っていたぐりさん。娘のみーちゃんが赤ちゃんのころは育児がつらかったものの、イライラすることはありませんでした。しかし、みーちゃんが大きくなって次第に自我を持つようになると、ぐりさんの感情に変化が現れます。

子どもの自我の芽生えは成長の証だとわかってはいても、子どもの自己主張に悩んだというママは多いのではないでしょうか。悩んだときは家族に相談したり行政などの子育て相談を利用したり、周囲に相談するとよいのかもしれませんね。誰かに話しを聞いてもらうことで、少しでも前向きに子育てと向き合えるといいですね。


著者:マンガ家・イラストレーター 和栗ぐり

ベビーカレンダー編集部

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