京都へ行きたくなってしまったあなたへ、せっかくならおいしいお弁当もチェックしておきませんか? 今回は京都に加えて東京も。新旧の都で買える人気のお弁当を集めてみました。旅へのわくわくと一緒に、あるいは思い出に浸りながら……いただきます!
東京
大船軒 しらす弁当
明治31年より駅弁を販売する老舗、大船軒の“シンプル・イズ・ベスト”なしらす弁当。ごま油でさっと炒めた国産しらすは、芳ばしい香りが食欲をそそる一味違ったおいしさ。桜海老、いくら醤油漬けと一緒に食べるのもまた楽しい。
日本ばし大増 まぐろいくら弁当
酢飯の上に刻み海苔、そしてその上に漬けまぐろといくらの醤油漬けがぎっしりと盛り付けられた、ファンの多いお弁当。肉厚のまぐろは、ついつい箸がすすむ甘辛の味付け。錦糸卵でやさしさを、刻みわさびで辛味を加えながらどうぞ。
田中屋 復刻鳥めし
かつて新宿駅で駅弁を販売していた〈田中屋〉で、1957年から販売され名物駅弁として親しまれた「鳥めし」を復刻。子供もおいしく食べられるお弁当として開発されたやさしい味わいも、目を引くパッケージデザインも当時のまま。
京都
寿しのむさし 京のてまり寿司
京都発祥の手毬寿司は、芸妓さんがお化粧をした状態でも食べられるよう小さく丸く握られたのがルーツ。そんな京ゆかりのお寿司を、昆布〆にしてお弁当に。合鴨スモークやわさびなすなど変わり種も並ぶ、見た目にもかわいい人気商品。
二傳 傳心小箱
250年以上の歴史を持つ〈二傳〉。江戸時代、二条城への出入りを許され、「二条城出入りの傳七(創業者の名)」と呼ばれたことが店名の由来。二段の小箱に並ぶ手の込んだ品々は月替りなので、季節ごとに楽しみたくなる。
侘家古暦堂 ふわふわ卵の鶏カツ弁当
祇園の鶏料理店〈侘家古暦堂〉の鶏カツ弁当の特徴は、自慢の鶏カツはもちろん、その下に敷かれた甘辛そぼろとカレー風味のキャベツ。この絶妙な組み合わせが食欲を掻き立て、ふっくら炊かれたコシヒカリご飯がどんどんすすむ!
photograph_Suganuma Shotaro
edit_Shibata Moe
design_Kawai Hiroyasu〈VIA BO, RINK〉
FUDGE vol.241 2023年8月号より