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パリに誕生!19世紀の格納庫を一新した、広大な庭園を備えるカルチャーハブ〈アンガー イグレック〉

  • 2023.9.25
パリに誕生!広大な庭園を備えたカルチャーハブ〈アンガー イグレック〉

3つのポイント

1.1879年竣工の巨大な飛行船格納庫を改装。
2.航空関連の展示やカルチャーイベントを開催。
3.名作庭家ル・ノートル設計の庭園も見どころ。

19世紀の格納庫を一新!広大な庭園も備えたカルチャーハブ

パリ郊外、のどかなムードンの町。森を背に佇む大きな建造物が見えたら、それが〈アンガー イグレック〉だ。

1879年、王侯貴族の城の跡地にパリ万博の機械展示棟の一部を再利用して飛行船格納庫が建てられた。奥行き70m、高さ23mの空間は、第一次世界大戦中は飛行船や係留気球の製作所として、その後は航空博物館とその収蔵品保管庫として使用された。そして2023年、大規模リノベーションを経て文化施設として再生。天井から吊り下げられる飛行船は韓国出身の現代アーティスト、イ・ブルが建物の歴史にオマージュを捧げて制作したものだ。

パリ HANGAR Y 内部
建物正面は改装時に全面ガラス張りに。気球をイメージした円形のデザインが特徴的。

今、巨大な格納庫は、平日はヨガクラスやセミナーなどの催事に使われ、週末に一般公開されている。『空飛ぶ機械』展など、美術品と歴史資料で航空関連のテーマを語る展示も企画。気球製作といった過去を訪ねるVR体験も楽しい。例えば週末にダンス公演等カルチャーイベントが行われれば、高感度な人が集まる。

外に出ると、湖を擁した庭園が広がっている。1680年にルイ14世の御用庭師アンドレ・ル・ノートルが手がけたものだ。芝生の上には、アデル・アブデスメッドをはじめとする現代美術家のオブジェが点々と並ぶ。湖畔の散歩道を、屋外美術館のようにも楽しめるのだ。

科学と文化、そして歴史が交錯する場所。積み重ねられた時間が、現代のパリジャンたちの休日を彩る。

パリ HANGAR Y 航空機や気球に関する本や玩具
書店では航空機や気球に関する本や玩具を販売。
HANGAR Y VRゴーグル
ゴーグルを被ればそこは19世紀。クイズでも遊べる。
HANGAR Y レストラン
湖のほとりにレストラン〈ペルショワール イグレック〉が。1ツ星シェフのギヨーム・サンチェスがフレンチを提供。
パリ HANGAR Y 庭園
9ヘクタール近い庭園。左に写るのは彫刻家、王克平の作品。
HANGAR Y
〈HANGAR Y〉の外観。

Information

HANGAR Yのロゴ

HANGAR Y

アンガー イグレック/入場料は10ユーロ(庭園+企画展)、19ユーロ(庭園+企画展+VR)など。本館や庭園などの営業時間は曜日・季節により変動。

住所: 9, Avenue de Trivaux, Meudon
HP:hangar-y.com/

*1ユーロ=154.68円(2023年7月14日現在)。

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