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兄弟・姉妹との相続争いを防ぐには?亡くなった親の「預金口座」を調べる方法

  • 2023.9.24

親が亡くなったとき、親がどのような資産を持っているのか分からないことが多い。たとえば、親がどんな預金口座を持っていたのかなど、すべてを把握するのは難しい。親の財産を調べるにはどうすればよいのだろうか?

■亡くなった親の預金口座を調べるには?

親が亡くなると、どんな財産を持っていたかを調べることになる。不動産や自動車であれば比較的に分かりやすいが、預金口座は複数持っている場合が多く、そもそもどんな銀行に口座を持っていたかさえ分からないことがある。故人の口座を調べるにはどうしたらよいのだろうか。

●取引関係者へのヒアリング

故人の預金があることは分かっているけれども、通帳や明細などが見つからず、預金口座の情報がまったく分からない場合にはどうすればよいのだろうか。

その場合、もし確定申告などで故人が頼っていた税理士がいれば、その税理士が預金口座の情報を知っているかもしれない。

また、故人が会社に生前勤めていれば、会社が給与振込口座を把握しているだろう。

故人が会社経営者や個人事業主であれば、取引先からの報酬の振込口座があるはずなので、思い当たる取引先に問い合わせてみるとよい。

●遺産分割調停での質問

故人の財産の分割方法について、親族間で争いがない場合には良いが、争いがある場合、自分ではなかなか故人の情報を入手できないことがある。

こういった場合、裁判所で遺産分割調停という手続が行われることが多いだろう。

故人についての情報が容易に手に入らない場合、遺産分割調停手続において、裁判所を介して他の相続人に質問してみるのも方法のひとつだ。

ただし、この場合、漠然とした質問では受け付けてもらえないので、銀行名や支店名など、ある程度の情報は必要になってくる。

■親の預金を引き出すときのリスク!知らないとトラブルに

自分の名義ではない他人の口座からお金を引き出すのは、絶対にやってはいけない行為だ。しかし、年老いた親に代わってお金を引き出す必要がある人もいるだろう。親の口座だからと、違法性を感じることなく親のカードでお金を引き出しているのなら、今すぐやめるべきだ。

親に限らず、他人名義の口座からお金を引き出す行為にはリスクがある。それを理解していないと、トラブルに巻き込まれるかもしれない。

●兄弟など家族間で相続トラブルになる可能性がある

実際には親の了解を得て預金を引き出した場合でも、兄弟や親族が「お金を勝手に引き出して使い込んでいる」と疑うかもしれない。将来の相続財産を減らしたと思われたら、他の相続人とトラブルになることもあるだろう。

親に代わって生活費や預金を管理するなら、事前に兄弟や親族に話して了解を得ておこう。何にお金を使ったかわかるように、レシートや領収書を保管することも大切だ。

●トラブル回避のためには代理人カードを活用する

代理人カードがあれば、代理人である家族も親の口座から預金を引き出せる。

カードを作る時点で親が同意済なので、お金を引き出すたびに親の同意を得る必要はない。

委任状の提出や銀行による本人への電話確認などは不要で、急な入院でもすぐにお金を引き出せる。

さらに、事前に代理人として金融機関に登録しておけば、カードや暗証番号を使って勝手に引き出したと疑われずに済むため安心だ。

余計な疑念やトラブルを生まないためにも、代わりに預金を引き出すなら代理人カードを作っておきたい。一般的に、同居の家族など一定の範囲内の家族なら代理人カードを作れる。

文/編集・dメニューマネー編集部

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