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【三笠】レトロなたたずまいの老舗「更科食堂」で美味しいお蕎麦をいただく

  • 2023.9.22

年に数回ほどしか訪ねていなかった「更科食堂」さんですが、数年前にお店に行って休業したのを知って、驚きと共に愕然。その後、営業再開したことを新聞で知り、是非とも昔ながらの味を楽しもうとふたたび訪ねました。

出典:リビング札幌Web
創業から90年以上続く老舗蕎麦店

三笠市は炭鉱で栄えた市で、早くから鉄道が開通し、賑わっていました。そのローカル線の最終駅、幾春別駅の近くにあったのが「更科食堂」さんです。

炭鉱閉山とともに人口減少となり、幾春別地域も衰退していきました。しかしながら、「更科食堂」さんは、その後も営業を続け、地元の人々に愛されていましたが、三代目店主の体調不良などの理由から2020年8月に閉店したのでした。

地域おこし協力隊によって食堂が再開

その後、食堂の存続を求める地域住民の要望により、市が後継者を募集し、地域おこし協力隊によって営業再開という運びとなりました。

出典:リビング札幌Web

地域おこし協力隊に手を揚げたのは、都内で飲食店を経営する白髭さん。四代目店主となった白髭さんは、前店主からレシピを受け継ぎ、蕎麦の打ち方や出汁の作り方の手ほどきを受けました。特に、蕎麦打ちは未経験だったことから、苦労されたそうです。

引き継がれた食堂の歴史

お店の外観は一部改修されているようですが、基本昔のまま。昔の写真と比べると、煙突が新しくなっています。

出典:リビング札幌Web

店内は昭和感ある雰囲気。ポスターや鏡は昔から使われていたもののようです。

出典:リビング札幌Web

そして、独特な左右にある押し引きする戸が、私の古い記憶のまま。雪や風を防ぐためのものだったのかと。入り口出口と分かれています。

出典:リビング札幌Web

白髭さんは、長年親しまれた味や営業形態を維持しつつ、キャッシュレス決済に対応するなどの工夫をされています。お店の使い勝手の良さを考えられているようです。

メニューもいろいろあります

あたらかいおそば・うどん・ラーメン。冷たいおそば。そして、どんぶりものとそろっています。お手頃価格なのも嬉しい。

出典:リビング札幌Web
真っ白な冷たいお蕎麦をいただく

年季の入った壁のメニュー札。どんぶりものなどのメニューもあって、何を食べようか迷いますが、やはりざるそば(750円)を注文。お蕎麦は冷たいものしか食べないので、必然的にざるかもりになっちゃう。

出典:リビング札幌Web

店名通りの真っ白な更科蕎麦。そして沢山盛られたのり。実は、このお蕎麦は父のお気に入りの一品だったのです。『うまい、うまい』と食べていたのが、思い出されます。

出典:リビング札幌Web

お蕎麦は細めで食べやすく、喉越しがとてもいい。軽く効いた魚介節出汁と甘めの醤油味がいい感じで、色の割に塩分はそれほど気にならず。細くて上品なお蕎麦が甘めのつゆに絡んで、とても美味しい。蕎麦湯を注いで、最後の一滴まで味わいました。

人気のラーメン

直径15cmくらいなのかな?小ぶりの丼のせいなのか、盛りだくさんの具で麺が隠れています。チャーシューとスライスした茹で卵、多めのシナチク、なると、海苔などがのせられてる昔風のラーメン(700円)です。

出典:リビング札幌Web

スープは、薄めの醤油味のような見た目。先ずは、レンゲで一口…熱っ!! 油が多めのせいかスープはかなり熱い。スープは優しくあっさりした和風寄り、中太縮れのプリツル食感の麺。ラーメン屋、中華店で出されるラーメンとは違った独特の味で、また食べたくなる不思議な魅力がありますね。


創業が1925年(大正14年)の「更科食堂」さん。後数年で100年になります。店舗の老朽化で今の形を維持することが課題のひとつだそうです。すっかり人の流れも途切れてしまっている地域ですが、土日などは行列もできるほど、人々に親しまれています。

出典:リビング札幌Web

これからも今の雰囲気を守りながら、末永く営んで欲しいお店です。

更科食堂 北海道三笠市幾春別町1丁目174番地 北海道中央バス 岩見沢バスターミナル発 ㉒三笠線 幾春別4丁目バス停徒歩2分 TEL:01267-6-8323 営業時間: 11:00~15:00 定休日:火曜日(祝日の場合は営業) 駐車場:店舗周り駐車可能 公式X(旧Twitter):https://twitter.com/mikasasarashina

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