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「生きていくには…」戦後、地主の家に多くの女性が行っていた訳<親に捨てられたおばあちゃん>

  • 2023.9.22

2児の母であり、インスタやブログでエッセイマンガを連載しているゆっぺさんが、尊敬する祖母・キヨさんの壮絶な人生をつづったマンガです。日本海軍は壊滅状態でしたが、キヨさんたちは学校で毎日のように「日本は勝ち続けている」と聞かされていました。そんなある日、畑にいたキヨさんは家に帰ってラジオの放送を聞くように言われました。それは終戦の知らせでした。

キヨには放送の内容はわかりませんでしたが、養母から「戦争が終わった。日本は負けたんだよ」と聞いて敗戦を知りました。学校では、戦争に負けたら虐殺されるか奴隷にされると教えられていたので、恐ろしさで身がすくむ思いの半面、戦争が終わってホッとした気持ちもありました。

そんなある日、戦争で未亡人となった女性たちの多くがある場所に……。

食べ物をもらう代わりに…

こんにちはゆっぺです。

ある日キヨは、未亡人となった女性たちの行動に違和感を覚えました。

近所にすね吉さんという裕福な地主がいたのですが、多くの女性たちがすね吉さんの家に出入りしていたのです。

よく見ると、すね吉さんの家から帰る女性の手には食べ物が。

キヨが「食べ物を分けてもらってるんだ」と思って見ていると、女性が「生きていくためには仕方ないのよ」と叫んで去っていったのです。

その後キヨは大人たちの話から、女性たちが食べ物をもらう代わりに体を差し出していたことを知りました。

都会では生活に困った女性たちが路上に立ち、春を売っていたそうです。

戦後生きていくためには、皆、こうするしか方法がなかったのです。

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女性たちが食べていけないのは戦争のせいで、女性たちに非はありません。悪いのは、裕福であるのを良いことに、近所の知り合いである女性たちに体を差し出させたすね吉さんでしょう。今なら逮捕されますよね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ゆっぺ

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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