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「ご教授」「ご教示」使い分けていますか?《元秘書に聞いた》正しい意味

  • 2023.10.29

「ご教授」と「ご教示」はどちらも、目上の人に何かを教えてもらう際に使う言葉ですが、正しい使い方をご存知でしょうか?何となく使っている方も多いかもしれません。しかし、この2つの言葉の意味には違いがあるため、しっかりと使い分けをする必要があります。

今回は、「ご教授」と「ご教示」の意味や違い、注意点やビジネスシーンで使う際の例文などをご紹介します。知っておいて損なしの知識なので、しっかり理解して正しく使い分けられるようにしましょう!

「ご教授」の意味

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写真:PIXTA

読み方は「ごきょうじゅ」

「教授」は、「学問や技芸を教え授けること」です。学問や技芸のように専門性の高い分野は、習得に一定の期間を要します。その場限りや短期間ではなく、継続的に長期間教える場合、つまり「ご教授」はある程度の期間に渡って、継続的に教えを受けるときに用いられます。

「ご教示」の意味

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写真:PIXTA

読み方は「ごきょうじ」

「教示」は、「知識や方法などを教え示すこと」です。主に知識や方法を教えられるときに使われます。「教授」のように継続的に教えを受け続けるというより、その場の解決方法などを教えてもらう短期的な場面で用いられます。

「ご教授」と「ご教示」の注意点

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写真:PIXTA

短期的な作業を教わる場合には「ご教示」を、継続的に専門的な知識を教えてもらう場合には「ご教授」を使うことを説明しました。

ここで注意したいポイントは、どちらも話し言葉ではなく書き言葉という点になります。会話で用いると堅苦しい印象を与える可能性があるため、基本的に会話をする際は「お教えいただけますか」などと伝えるほうがよいでしょう。

「ご教授」の例文

ご教授は、継続的な教え、または専門性の高い知識が必要な場合に使います。

【例文】

  1. 長年に渡って先生にご教授いただき、このような結果を出すことができました。
  2. 長年培われた貴社のノウハウをご教授賜りたく存じます。
  3. 先生の研究分野について、ご教授いただきたく存じます。
  4. 〇〇(分野)を専門としている貴社にご教授いただきたく存じます。

「ご教示」の例文

ご教示は、短期間で教えてもらえるような、簡単な内容の知識を必要とする場合に使います。

【例文】

  1. ご都合の良い日時を幾日かご教示ください。
  2. ご教示賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  3. 差支えない範囲でご教示いただければ幸いです。
  4. 必要な資料がございましたら、ご教示いただけると幸いです。
  5. 差し支えなければ、今回の対応に関するお考えをご教示ください。

意味を理解して使い方をマスターしよう

それぞれの言葉の意味や使い方を理解し、正しく使い分けることが大切です。「ご教授」と「ご教示」の違いを知らなかった方は、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi
新卒で入社した最大手保険会社で約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。
編集:TRILL ニュース