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世界遺産に訪れた日本人→内容は同じなのに…入場料が“友人の20倍になった理由”に衝撃!

  • 2024.3.13

こんにちは。トラベルライターのけんちょです。

これまでに訪れた国は26を超え、アジアからヨーロッパまで世界中の様々な地域を訪れてきました。そんな旅好きの筆者ですが、今でも海外へ訪れると毎回のように、その国ならではの文化やルールに驚かされています。

そこで今回は、「世界遺産の入場料が人によって違った」という筆者の体験エピソードを交えて、海外の驚いた文化についてお話ししていきたいと思います。

友人と観光スポットへ訪れたら...?

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出典:PIXTA

今でこそ旅慣れていますが、トラベラーとしてはまだまだ初心者だった頃のことです。初めての東南アジア旅行でタイへ!日本で知り合った当時バンコクに在住していたタイ人の友人と、世界遺産に登録されているアユタヤ遺跡へ訪れました。ところがここで驚くことが発生したのです…。

アユタヤ遺跡に到着した私たちは、遺跡の中を見学するためにチケットを購入しようとしました。するとなんと、チケットカウンターで私たち二人は異なる入場料金を告げられたのです…。しかも、友人は“10バーツ”、筆者は“50バーツ”と、なかなかの差額。当時は、初めての東南アジア旅であり、海外旅行経験も浅かった筆者。高い金額を請求されたことで「騙されているんじゃないか…」と疑っていました。

しかしこれは詐欺ではなく、文化の違いだったのです。後に、友人に聞いてみたところ、実はタイでは「外国人料金」と呼ばれる“二重の価格設定”が取り入れられているのだそう。この文化の違いにより、金額が違ったようなのです。

実は海外ではよく見かける「外国人料金」

実際にタイでは、アユタヤ遺跡のみならず、ほとんどの国立公園で「外国人料金」が設定されています。こういった「外国人料金」が設定されているのは、実はタイだけではありません。

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出典:PIXTA

筆者が訪れた中で最も顕著だったのが、インドの世界遺産・タージマハルです。

インドで最も入場料金が高い観光スポットとも言われるタージマハルですが、インド人の入場料金は50ルピーなのに対して、外国人はなんと1,300ルピー。実に20倍以上も料金が異なり、露骨な料金格差に思わず筆者も笑ってしまいました。

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出典:PIXTA

また、カンボジアの世界遺産・アンコールワットも同様です。

カンボジア人は無料で観光できるのに対して、外国人観光客は1日券$37、3日券$62、7日$72といった料金体系。このように、特にアジア地域を中心に、実はいろんな地域で「外国人料金」というシステムが浸透しているのです。

日本にも外国人観光客専用のチケットがある

諸外国が取り入れている外国人料金とは趣旨が異なりますが、実は日本にも外国人のみが購入できるチケットが存在しています。その名も「JAPAN RAIL PASS」という鉄道チケットです。

これは訪日外国人観光客のみが購入・利用できる鉄道切符で、新幹線を含む日本全国のJRに乗り放題という、まさに夢のようなチケット。もともと割安だったということもありますが、外国人のみが購入可能な「JAPAN RAIL PASS」の料金改定が2023年10月に行われたことで、日本でも実質的な外国人観光客のみの値上げが行われています

国や地域によっていろんなルールが存在する

日本の観光地では外国人価格を見かけることはほとんどないですよね。筆者も実際に目の当たりにするまでは、“人によって観光地の入場料金が異なる”なんて話は聞いたことすらありませんでした。しかし、世界中には予想だにしない様々なルールが存在します。

円安やオーバーツーリズムが叫ばれる昨今ということもあり、今では信じられないような「外国人料金」も、もしかすると近い将来、日本の神社仏閣や国立公園などにおいて採用される日が来るかもしれませんね。

 

※記事内の情報は筆者訪問時および記事執筆時点の情報です
※記事内の画像はイメージです



ライター:けんちょ(Instagram/Webサイト
会社員/フォトグラファー。学生時代に友人に誘われたことがきっかけで、初海外でアメリカ横断へ。 これまでに見たことのない景色や、全く違う文化や価値観に衝撃を受け、気がつけば旅にどハマり。訪問国数26カ国ほど。訪れた魅力的なスポットはInstagramで発信中。 現在は都内IT企業に勤務しつつ、毎週のように大好きなサウナに訪れ、お財布と海外旅行欲を充電しています。