1. トップ
  2. 大人が意外と知らない「見逃す」と「見落とす」の違い → 正しく説明できる?

大人が意外と知らない「見逃す」と「見落とす」の違い → 正しく説明できる?

  • 2024.6.18
undefined

日本語には、読み方や意味が似ている言葉がたくさんあり、間違って使ってしまうことがあります。

ビジネスシーンでは、こうした誤用によってお互いの認識にズレが生じることもあります。

今回は、「見逃す」と「見落とす」の違いをチェックしましょう。この二つの言葉、正しく使い分けられていますか?

「見逃す」と「見落とす」の違いとは?

「見逃す」は、「見ていながらとがめない。大目に見る」という意味。「スピード違反を発見したが、見逃す」というように、起きている事象に気づかぬ振りをしている状態を指します。

いっぽう、「見落とす」は、「見ていながらそれに気づかずにいる」という意味。「テストの問題を見落として、不合格になってしまった」というように、ある事象が起きていたり、ものはそこにあったりするものの気づいていない状況です。

つまり、「見逃す」と「見落とす」の大きな違いは、見ている、または起きている事象に気づいているか否かという点にあります。事象に気づいている場合は「見逃す」、事象に気づいていない場合は「見落とす」を使うのが正しいとされています。

「見逃す」と「見落とす」の成り立ち

その言葉の成り立ちを知ると、意味を覚えやすくなるもの。「見逃す」と「見落とす」、それぞれの成り立ちをチェックしてみましょう。

「見逃す」は、「見る」と「逃す」という2つの単語から成り立った言葉。「逃げさせる」「逃がす」などの意味を持つ「逃す」を用いることで、見ている事象に気づきながらも対処しないという意味です。

「見落とす」は、「見る」と「落とす」から成り立つ言葉です。「本来見えていたはずのものがこぼれ落ちていた」という解釈になり、「見ている事象に気づけずに対処ができない」という意味で使われるようになりました。

まとめ

「見逃す」と「見落とす」の違いは、見ている事象に気づいているか否か、という点でした。

読み方が似ていても意味は異なります。使用シーンによっては、誤解を招きトラブルを引き起こしてしまうかもしれません。

「見逃す」「見落とす」の違いを覚えて、正しく使い分けましょう!


出典:デジタル大辞泉(小学館)、コトバスタ