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息子のインフルが理由で休みの相談 上司が言い放った“理不尽な発言"に「配慮が必要」「何かあってからでは遅い」と注目集まる

  • 2023.10.16
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画像:PhotoAC

子どもの体調不良で突然仕事を休むことになった場合、どうしても「迷惑をかけて申し訳ない…」という思いがあり、職場に欠勤の連絡を入れるのは心苦しく感じることもあるのではないでしょうか。しかし、我が子の体調が最優先なので、休む以外に選択肢はありません。

こじとみ(@mojitonton)さんが、当時小学1年生だった息子さんがインフルエンザにかかり、仕事を休ませてほしい、と連絡をいれた時の上司のありえない返答をX(旧Twitter)上に投稿すると、「無理に決まってる!」「この返答はあり得ない!」などたくさんのコメントが集まり、大きな話題になっています。

上司は一体、なんと言ったのでしょうか……?

こじとみ@mojitonton 2023年10月9日
「は?ふざけてんの?子供一人で寝かせてこれないの?」

当時息子は小学1年生。
流行りに流行ったインフルエンザにかかってしまい、当日お休み希望の連絡をいれたときの上司の返答がこうだった。
インフルエンザは感染リスクから、病児保育を受け入れてくれる病院はなかったし、オットは当時、ウィークデイはほぼ出張。家を空けることが多かったオットを頼ることはできませんでした。

お互い実家は遠方で頼ることができなかったため、職場に連絡を入れ、泣く泣くお休みするしかありませんでした。

正直、仕事が大好きなわたしにとってお休みは 辛いものでしかなかったけれど、それでもやはり息子の方が大事で→
こじとみ@mojitonton 2023年10月9日
とてもではないけど、幼い子供を一人寝かせ、ドア to ドアで1時間ちょっとかかる職場に向かうことなんて、想像することができなかった。

わたしが甘いだけのかもしれないけれど、万が一わたしが子供を置いて出勤したとして、何かあっても会社は責任をもってはくれない…。

そう思ったらもう答えは一つしかなかった。

そして私は、その会社を退職した。
でも、息子の件はほんのきっかけでしかなく。 日頃からの暴言に嫌気がさしていた。

些細なことが引き金となって、誰かの未来を変えてしまうことがある。
ならばわたしは明るく変えていきたい。

「大丈夫!」

自分で決めればいいだけ。
絶対に譲れないものを、大事にして生きていけばいいんだから。

※上記の日付のリンクをクリックするとX(旧Twitter)に移動します

こじとみさん、大好きな仕事を辞めるとは大きな決断をしましたね。しかし、自分が大切にしたいことが何かを考えたうえでの判断だからこそ、この決断に自信を持っていてとても素敵です。

自分の子どもを守れるのは、親である自分たちだけ。周囲に流されることなく、本当に大事なことを見失わないように判断していきたいですね。

働くことと子育ての両立

今回のエピソードを投稿された、こじとみさんにお話をお伺いしました。

ーーー上司の方に「子どもを一人で寝かせてこられないの?」と理不尽なことを言われた時、どのように思われましたか?

まずありえないと思いました。何かあっても責任をとれるわけでもないでしょうし、他人事かもしれないとは言え、ひどいなと思いました

ーーーこちらのご投稿に多くの反応がありましたが、印象的なコメントがあれば教えていただけると幸いです。

「『働くことと子育てすることを両立するには、会社、社会、地域など支援がないと成り立たないのに働いてください、産んでください、いざという時は自分で何とかしてください…では無理ですよね』というコメントです」

---そのコメントを読んだ時、どう感じましたか?

まさに!という感じでした。こういうところも出生率が下がる要因だと感じました」

---日本は共働き世帯に対しての環境整備が遅れている、と言われているのも納得の結果だと言えますね。

子どもを置いていくなんて、あり得ない!

この投稿を見た人たちからは、以下のようなコメントが寄せられていました!

子ども一人で寝かしつけは 子どもの状態が悪化したらと 思うと怖いですよね。 上司の返答はありえないです
子どもが病気の時に「寝かせて行く」なんてことは出来ないよね。本当に分かってない。上司が分かってないのか会社も分かってくれないのか?子どもが病気の時こそ、休めるそんな会社には。配慮が必要だと思いした。
子どもが病気のときに「休んで」って言えないような会社、ダメだと思います! 働いてくれる人がいるから会社って、まわっていってるのにね。
何のための労働なのか?を考えれば、お子さんを一番に大切にするのは当然だと僕も思います!
我が社も慢性人手不足ですが、家族の体調不良をおして出勤してきたら間違いなく帰されますよ。それも小さい子供ならなおさら。何かあってからでは遅いんです。

子どもが病気になるのは当たり前のこと。

そして、子どもが病気の時に親が休むのも当たり前のこと。

集まった意見の多くは、子どもや家族を最優先に考えていることが分かる内容でした。

しかし、多くの方が子どものために休むべき、と思っていても、上司の考え次第でこじとみさんのように休みにくい環境にもなり得るため、現実はなかなか厳しいもの。

幼い子どもの体調悪化だけではなく、親が急に倒れ病院に行かなくてはならないなど、自分しかその役目を担えないというシチュエーションは、老若男女誰にも発生する可能性があります。

他人の考え方を変えるのは難しいですが、同僚の方などと話し合う機会を設けて、急な欠勤の際にはお互いにサポートできる環境を整えていけるといいですよね。



文/構成:TRILLニュース

取材協力:こじとみ(@mojitonton)さん

※画像はイメージです