1. トップ
  2. 「63×11」を暗算で解けますか? 2桁の掛け算でも“一瞬で解ける方法”を解説!

「63×11」を暗算で解けますか? 2桁の掛け算でも“一瞬で解ける方法”を解説!

  • 2023.11.4
undefined

通常、小学校で習う九九は9×9までですが、2桁の数のかけ算も暗算でできると便利ですよね。

今回は2桁のかけ算のうち11をかける計算、つまり「11の段」のかけ算に挑戦してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
63×11

(1桁)×11の計算はとても簡単です。

2×11=22
3×11=33
4×11=44
・・・

しかし、2桁になると少し難しくなりますが、暗算でできるでしょうか。

 

まずは答えを確認してみましょう。

今回の答えは「693」です。

解説

ここからは11のかけ算の手順を解説します。実はこの計算、たし算だけでできてしまうのです!
(カッコ内の計算は、今回の問題である63×11の場合です。)

【手順1】
それぞれの位の数を足す。
(63なので、6+3=9)

【手順2】
手順1で計算した数を元の数の真ん中に入れる。
(6と3の間に9を入れて、693が答え)

とても簡単に計算ができましたね。

手順1で足した数が2桁になったときは、手順2で真ん中にいれるのは繰り上がりを考えなければいけないので注意です。

例えば、39×11で確認してみましょう。

【手順1】
それぞれの位の数を足す。
(39なので、3+9=12)

【手順2】
手順1で計算した数を元の数の真ん中に入れる。ただし繰り上がった1に注意。
(3と9の間に12が入るが、繰り上がっているので429が答え)

undefined

なぜこのような計算が成り立つのかも、とても簡単です。

筆算の計算を思い出してみると、次のような計算をしています。

undefined

結局、たし算をしているのは、真ん中の桁だけなんですね。

まとめ

繰り上がりが出てくるときは、少し計算に注意が必要ですが、そうでなければ非常に簡単です。

例えば11×11〜18×11は繰り上がりがないので、暗算でもできるのではないでしょうか。

これで11の段のかけ算は完璧です!


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース