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「107の2乗」を暗算で解けますか? 3桁の2乗の計算でも“一瞬で解ける方法”を解説!

  • 2023.10.29
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2乗というのは、同じものを2回掛け算する計算です。

1桁の数なら、九九で計算できそうです。2桁になると筆算で計算をしたくなりますね。

3桁ともなると、計算が大変そうですが、今回紹介する計算は100を超える数の2乗です。

問題

次の計算をしなさい。
107²

107²=107×107ですね。

3桁のかけ算は難しいように見えますが、やり方さえ覚えれば実はカンタン!

 

まずは、答えを確認しましょう。

今回の問題の答えは「11,449」です。

解説

今回の計算方法は、仕組み上は101〜199まで同じように計算することが可能です。

しかし、暗算をするということを考えると実用的なのは「101〜109」、計算が得意な方なら「110〜119」あたりの数に対して使えるでしょう。

では、計算の手順を確認していきましょう。
(カッコ内は今回の計算の場合)

【手順1】
計算する数を100と「残り」に分ける。
(107は、100と7)

【手順2】
元の数に「残り」を足す。
(107+7=114)

【手順3】
「残り」の数を2乗する。
(7×7=49)

【手順4】
手順2、手順3で出てきた数を並べる。(手順3の数が下2桁)
(114と49なので、答えは11,449)

いかがでしょうか。それぞれの計算は単純なものになっていますね。

本当にそうなるの?と思われる方は次の練習問題にも挑戦してみてください。

練習問題
(1)112²
(2)106²
(3)103²

ここでは(1)のみ解説します。

【手順1】
計算する数を100と「残り」に分ける。
(112は、100と12)

【手順2】
元の数に「残り」を足す。
(112+12=124)

【手順3】
「残り」の数を2乗する。
(12×12=144)

【手順4】
手順2、手順3で出てきた数を並べる。(手順3の数が下2桁であることに注意。百の位は繰り上がる)
(124と144なので、答えは12,544)

答え
(1)12,544
(2)11,236
(3)10,609

【補足】数学的な証明

以下では、今回の計算が成り立つ数学的な証明をしています。興味がある方は、ぜひ数式で確認をしてみてください。

(100+a)²
=100²+200a+a²
=100(100+2a)+a²

手順2の計算が(100+2a)、手順3の計算がa²です。

まとめ

「101〜109」までの数は、ほぼ暗算での計算が可能ではないでしょうか。

「110〜119」の数は、少し難しくなります。11²〜19²までの数を知っていないと暗算は大変そうですね。受験生であれば、11²〜19²はパッと計算できて欲しいところです。

何度か練習をしてぜひマスターしてください!


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース