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「あれはセルジュ・ゲンズブールの仕事道具でした」シャルロット・ゲンズブールがこれまで一度も触っていない父の遺品とは?

  • 2023.9.21

セルジュ・ゲンズブール記念館「メゾン・ゲンズブール」が9月20日にオープンする。娘のシャルロット・ゲンズブールがフランスのテレビ局「フランス2」の取材に応じた。セルジュ・ゲンズブールの生前そのままに保たれたこの家の中で、一度も触ったことがないものがあるとシャルロットは言う。

映画『La vie pour de vrai(英語題名はLife for Real)』のプレミアでのシャルロット・ゲンズブール。(リール、2023年4月1日)photography: Getty

家が美術館となった。いやむしろ、元々美術館のような家に住んでいたというべきか。セルジュ・ゲンズブールが長年住んでいたパリ左岸のヴェルヌイユ通り5bis番地の家は、たくさんの珍品名品であふれかえった場所だった。9月20日、ここにミュージアム「メゾン・ゲンズブール」がオープンする。娘のシャルロット・ゲンズブールはTVフランス2の番組で、父親の遺品のうち、ピアノには一度も触れたことがないことを語った。

アーティストを象徴するピアノ

このピアノはミュージシャン、セルジュ・ゲンズブールを象徴する存在と言っていいだろう。鍵盤で数々の名曲を生みだした才人は、自宅のグランドピアノを愛用していた。2023年9月17日、TVフランス2の番組『20h30 le dimanche(日曜日の20時30分)』に出演したシャルロット・ゲンズブールはこのピアノに「一度も触ったことがない」ことを語った。

「あれは父の仕事道具でした。私がピアノを習いはじめたのは9歳のときで、両親が離婚した後でしたが、父は私がピアノを習っていることを喜んでいました。(中略)私が弾いていいのはアップライトピアノでした」とシャルロット。その後歌手活動も始めたが、52歳になった今日に至るまで父の言いつけを守っている。

霊廟ではなく

1991年に父親が亡くなって以来、シャルロット・ゲンズブールはミュージアムの構想をずっと温めてきた。計画は難航し、幾度となく延期となり、時には中断を余儀なくされた。「もう32年も実現に向けてしゃにむに頑張り、家もそっくりそのまま残してきました」とシャルロットは苦労を語った。こうして9月20日、メゾン・ゲンズブールはついにオープンした。霊廟ではなくミュージアムとして。「この場所には歴史が詰まっています。ここではいろいろな出来事があり、作品が生まれました。家庭生活が営まれ、多くの女性が暮らしました」とシャルロットは言う。セルジュ・ゲンズブールもきっとオープンを喜んだことだろう。あなたも懐かしい気分に浸りに来てみては? 

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