ラインを読んでも入らないなら、“アライメント”をチェックして【吉川桃プロがパター“あるある悩み”を解決！】

吉川桃プロがアマチュア女性ゴルファーとプレーをしたり、レッスンをする中で、多く寄せられる質問やパターのお悩み、吉川プロが気づいたアマチュアならではのクセがあると言います。今回は、代表的な“アマチュアパターあるある”をピックアップして解説していきます。

第2回は【ラインの読み方について】です。

吉川プロ「パターのワンポイントレッスン中、”ラインの読み方がわからない”、“距離感がつかめない”という相談を多く受けました。しかし、実際にやってもらうと、みなさんフックラインはとても上手です。多くの方は、スライスラインが苦手なようです。

私が2メートルくらい切れると読んだラインさえ、カップ2個分くらいしか見ていないアマチュアの方が案外多いのが印象的でした。

そして、とても浅く読んでいる分、手で左に打ち出してラインに乗せようとしている方が多いことに気づきました。つまり、“打ち出し方向とアライメントが平行でない人が多い”ということです」

「スライスを浅く読み、しかも体はカップ方向を向いている悪い例。これが、打った本人も“思った通りに転がらない”と感じている原因かもしれません。

また、打ち急いだり、トゥを浮かして打つのも、思い通りにボールが転がらない要因です。正しく構えたときにトゥが浮いているのは、パターの長さやライ角が合っていない証拠です。パターを自分に合ったものに換えることで、違和感がなくなる場合もあります」

「読みは合っているのに、アライメントがカップの方向を向いている悪い例。

せっかく読みが正しくても、アライメントと打ち出し方向がバラバラでは、思ったようにボールは転がりません。こういう構えの場合、手を使って狙った方向に打ち出すことになり、やはりボールはまっすぐ回転しません。予想よりも早めに切れてラインを外れてしまいます」

「これが正しいアライメントです。打ち出したい方向とアライメントが平行になっています。

不思議なもので、スライスラインが苦手な方に正しい打ち出し方向を教えてあげて、“コチラへ打ってください”と言うと、ちょうどいい強さで、リズムよく、フォローもしっかり出して打つことができます。つまり、アライメントを整えれば、距離感も合ってくるということですね。

距離感がつかめないという方は、打ち出し方向とアライメントが平行かどうか、練習グリーンで確認してみるといいかもしれませんよ」

吉川桃プロ／2017年プロテストに合格。JLPGA 89期生で、勝みなみ、新垣比菜らが同学年のプロ同期。2019年の下部開幕戦「rashink×RE SYU RYU／RKBレディース」で初優勝を飾る。美白の美人プロとしても注目されている。インスタグラム＠mmoo.3509

撮影／尾島翔太取材･文／大津恭子撮影協力／南総カントリークラブ