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パリ発、チョコレートの祭典サロン・デュ・ショコラ。

  • 2016.1.5
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今年で14回目を迎えるサロン・デュ・ショコラ。今年の見どころについて、三越伊勢丹チョコレート部門のバイヤー、秋山勇志さんにお話を伺った。「サロン・デュ・ショコラは世界19カ国から約100ブランドが集結します。テーマはExpressions Cacao(カカオの誘惑)、Innovations Chocolat(ショコラの冒険)。世界トップレベルのショコラティエがこの日のために考案した限定商品がお目見えするほか、テーマに沿ってチョコレートのトレンドが分かる一大イベントです」。毎年恒例の限定セレクションボックスには人気ショコラティエが何度も試作を重ねて生み出した珠玉のチョコレートを厳選。4種類のコンセプトからレベルの高いアソートが登場する。

フルーツを使ったショコラ作りに定評のある10名のショコラティエによるアソート。なかでもフランク・ケストナーのショコラは、フルーツをパウダー状にすることで後からフルーツの余韻が口に広がる逸品。
カカオの誘惑(10個入)\5,400

「今年注目されるのはタブレットやビーントゥバーといったカカオ素材そのものの追求、そして日本ブランドの技術力の高さです」と秋山さん。カカオ豆の焙煎からバーになるまでの過程を一貫して手がけるブランドは増加傾向にあり、多くのショコラティエも夢中になっている。また昨年はフランスで世界中の優れたショコラを評価するショコラ愛好家クラブC.C.C.でテオブロマの土屋公二シェフが外国人賞金賞を獲得。多くの日本人ショコラティエの繊細な味と高度な技術は、本場ヨーロッパでも評価が高まるばかりだ。




ボナはフランス南東部、ヴォワロンで100年以上続く老舗。6代目ステファン・ボナはシングルオリジンの先駆けであり、ビーントゥバーのパイオニアと言われている。かつてスペイン王国に献上された幻の古来種カカオを使用した75%ビターチョコレートのタブレットは繊細でフローラルな香りが特徴。口に入れると複数のアロマが虹のように広がる。カカオ・レアル・デル・ソコヌスコ/ボナ¥2,160




帝国ホテルは1890年に創業した老舗。市川シェフは数多くの世界大会で実績を重ねた実力の持ち主。会場ではすべての過程を手作業で作り上げたサロン・デュ・ショコラ限定商品が出品される。
ショコラセレクション(8個入)/帝国ホテル¥2,700

カカオ豆素材の飽くなき追求と高度な製菓技術の融合によって、年々レベルアップしているチョコレートの世界。美味しいチョコレートを求めて世界中を駆け回る秋山さんは今年も才能豊かなショコラティエと出会った。「高い技術力とセンスを持ちながら、地元であるフランスの辺境やスペインでこつこつと自分の味を探求している職人たちの思いを伝えたい」と語る。日本初お目見えとなる注目ブランドをいち早く味わえるのもサロン・デュ・ショコラの特権だ。




シルヴィー・フォシェはリヨンの老舗パティスリー&ショコラトリー、ベルナシオンで9年間修行し、2012年独立。中央フランスのランゴーニュという町にスクレ ドゥ カカオをオープンした。カカオに対する豊富な知識と卓越した感覚を持つ。繊細なガナッシュはさわやかな香りとまろやかな口どけで、確かな実力が感じられる。
ショコラ・アソート(6個入)/スクレ ドゥ カカオ¥3,240

「サロン・デュ・ショコラ」
会場:新宿NSビル=地階イベントホール(東京都庁舎隣り)
開催期間:2016年1月27日(水)〜31日(日)10時〜20時
⚫問い合わせ先:伊勢丹新宿店 Tel. 03-3352-1111(大代表)


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