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美しい山を守る、篠原ともえのメッセージバッグ。

  • 2023.9.21

デザイナー/アーティストとして多方面で活躍し、madameFIGARO.jpでは「TOMOE SHINOHARA MAKING」を連載中の篠原ともえが、今月開幕した『八王子芸術祭 Journey ‒ 自然に潜む美しさを探る旅』に参加。初回となる今年は高尾・恩方エリアにて開催されることにちなみ、「クリーンな登山が、美しい高尾山を守る」というメッセージを込めたバッグを制作した。

バッグのデザインのみならず、ビジュアルのアートディレクションも篠原自身がデザインチームとともに手がけた。

『八王子芸術祭』は、東京都八王子市を5つの区域にわけ、各エリアで 2 年ごとに開催する地域発掘型・巡回型の芸術祭。それぞれの地域の特色を生かしたテーマを設定し、美術や音楽、演劇、映像などさまざまなコンテンツを展開する。

芸術祭に参加するにあたり、篠原は自身が主宰するクリエイティブスタジオSTUDEOのデザインチームとともに「CLEAN HIKES, GREEN PEAKS MT. TAKAO」というアートプロジェクトを立ち上げた。国内外から年間約250万人が訪れ、東京都初の日本遺産にも認定されている高尾山は、地域団体により「ゴミ箱撤去」を最初にはじめた山でもある。地元の人々の“美しい自然と景観を守ろう”という思いを受け継ぎ、篠原はメッセージバッグを制作。高尾山山頂で配布することで、高尾山を訪れるすべての人にその思いを共有し、ともに発信していけるプロジェクトだ。

「CLEAN HIKES, GREEN PEAKS MT. TAKAO」のメイキングムービー。

バッグの原料には、高尾の森で伐採された間伐材を利用。森を健やかに保つために切られた木々だからこそ、再生させて高尾へ還元することができないか−−そんな発想から、間伐された高尾の杉を手漉き和紙の製法で紙へと再生。余りが出ないようにデザインされた四角いトラッシュバッグ型に裁断し、ひとつひとつ手作業で縫製、メッセージを印刷した。このバッグは高尾山山頂にある東京都高尾ビジターセンターにて、9月26日(火)より数量限定で無料配布される。バッグとして利用できるのはもちろん、ハッシュタグ「#CLEANHIKESGREENPEAKS」とともに SNS でのメッセージ発信も呼びかけている。

高尾山で育った杉の間伐材を有効活用。手漉き和紙の製法による温かみのある風合いも魅力だ。

八王子は篠原にとって思い入れの深い場所でもある。芸術祭参加にあたって「八王子のデザイン科のある高校へ通っていた私にとって、10代の多感な時期、感性を育ませてもらったこの地はかけがえのない場所です」とコメントしている。

地域発掘型という芸術祭のコンセプトを大切に、地元林業に携わる人たちの協力を得ながら、高尾山を含む自然環境への敬意、高尾山を愛する地元の人たちや登山家への感謝の気持ちも込めたメッセージバッグ。手にした人がそのコンセプトに賛同し、さらにSNSで発信することでコミュニケーションが広がっていく。多角的な視点からテーマに向き合い、SDGsへのアクションも盛り込んでスタイリッシュな作品へと昇華させた、篠原らしいプロジェクトだ。

バッグ配布期間は9月26日(火)から10/4(水)まで。ぜひ「CLEAN HIKES, GREEN PEAKS MT. TAKAO」をきっかけに高尾山を訪れ、山の自然環境を体感しよう。

「CLEAN HIKES, GREEN PEAKS MT. TAKAO」 バッグ配布期間:9月26日(火)〜10/4(水) 10:00〜16:00(10月2日(月)の休館日除く)*1日150個限定会場:東京都高尾ビジターセンター(高尾山山項)https://hachioji-art-festival.com/event/14/

『八王子芸術祭 Journey – 自然に潜む美しさを探る旅』期間:9月15日(金)〜 10月29日(日)会場:東京都高尾・恩方およびその周辺地域https://www.hachioji-art-festival.com/

 

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