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小祝さくらプロが達成!【3試合連続 1打差の2位タイ】は、ツアー新記録【数字でスゴさを読み解く国内女子ゴルフツアー】

  • 2023.9.20

国内女子ツアー第28戦住友生命Vitalityレディス東海クラシックでは、岩井明愛プロが今季2勝目を飾りました。今季最多となる5回も2位があっただけに、喜びも大きかったと思われます。

2位といえば、今回は小祝さくらプロでしたが、なんと【3試合連続、1打差の2位】。ある意味すごいと思いませんか?

Getty Images

◆【3試合連続2位】は史上10人目、11度目の達成

「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」で優勝した岩井明愛プロと1打差の2位に終わった小祝さくらプロ。【3試合連続で1打差の2位】は史上初という珍記録でした。小祝プロといえば、98年生まれの25歳でゴルフ界では“黄金世代”と呼ばれる年代の1人です。ツアー通算9勝を挙げ、生涯獲得賞金はなんと世代トップの稼ぎ頭となる5億7926万1469円(25位)。今季もミネビアミツミレディスで優勝し、現在メルセデスランキング4位につけていますが、2位が4回、3位が4回と悔しい結果も少なくありません。

さすがに1打差の2位が3試合も続けばさぞ悔しいかと思いきや、「上がってみたらあと1打だったのかとは思いますが、いいゴルフができたこともありますし……」と、それほど悔しさを表には出していませんでした。むしろ、優勝した岩井プロを笑顔で出迎えて祝福するなど、グッドルーザーとしての佇まいを見せていたのです。そういえば3週前のゴルフ5レディスでも、ラウンド後はサインを求める多くのファンにペンを走らせていたんですよね。

そんな小祝プロですが、たとえ1打差ではなくても、過去に3試合連続2位となった選手など他にいないと思いきや、意外にも達成している選手は少なくありませんでした。涂阿玉プロ(91年)、原田香里プロ(96年)、福嶋晃子プロ(96年)、黄玉珍プロ(99年)、高又順プロ(00年)、申ジエプロ(08、16年)、大山志保プロ(08年)、朴仁妃プロ(10年)、李知姫プロ(15年)、アン・ソンジュプロ(18年)と、小祝プロは史上10人目、11度目の達成者です。

ただ、彼女たちを上回る【4試合連続で2位】になった選手が一人だけいました。

◆イ・ボミプロは、【4試合連続2位タイ】の後に7勝を挙げ賞金女王に

15年のイ・ボミプロです。アクサレディスで笠りつ子プロとのプレーオフに敗れると、ヤマハレディースでは2打差、KKT杯バンテリンレディスオープンでは5打差、フジサンケイレディスクラシックでは1打差で2位に甘んじました。もちろん、4試合連続2位はツアー記録です。シーズン序盤にこの記録を達成したイ・ボミプロですが、その後も3回の2位があり、シーズン計7回の2位を記録しました。これは06年の大山志保プロ、20-21年の西郷真央プロに並ぶ2位タイとなります。ちなみに、最も1シーズンに2位が多かった選手は、89年に涂阿玉プロが記録した8回です。

イ・ボミプロがすごいのは、4試合連続2位の後、7勝を挙げて賞金女王になっていることです。優勝7回、2位7回ですから当然かもしれませんが、この年は2億3049万7057円を荒稼ぎしています。翌16年も賞金女王になっていますが、この年も優勝5回、2位5回と安定した成績を残していました。優勝にあと一歩届かず2位になった回数が多い選手には、優勝するだけの実力が備わっているということでしょう。

実際、1シーズン5回以上の2位がある選手は延べ30人(同一人物含む)に上りますが、優勝を飾っていないのはわずかに4人です。しかも23人が複数回優勝しています。やはり、強い選手が好調だからこそ、2位の数も増えるのでしょう。ぜひ今季の小祝プロにも複数回優勝を目指してほしいですね。

取材・文/山西英希

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