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イラッシャイ、和食好きのパリっ子たちの心がときめく!

  • 2023.9.20
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ラ・ブルス・ドゥ・コメルスの向かいに8月9日に静かにオープンした「iRASSHAi(イラッシャイ)」。和食に関するすべてが揃っている800㎡のコンセプトストアは、パリの日本人はもちろん、日本食大好きなパリッ子たちを狂喜させる。オーナーは日本で学業を修め、日本の暮らしを経験しているグザヴィエ・マルシャンとティエリー・マンサンというフランス人2名で、彼らはこれまでなかったカジュアルで現代的な和食関連の提案を提案している。コンテンポラリーなデザインでまとめられた店内は地上階がエピスリー、喫茶店、酒場、食堂、おにぎりやサンド、弁当などのテイクアウトそして地下が居酒屋、料理教室スタジオという構成だ。

左:ルーヴル通り40番地のイラッシャイ。この色を目印に。右:手前がシェフのチヒロ・ヤマザキ、後方がグザヴィエ・マルシャン(左)とティエリー・マンサン。photos:Clémence Sahuc

ラ・ブルス・ドゥ・コメルスに面して喫茶店(酒場)、テイクアウトコーナーがある。朝8時からの営業がうれしい。

最も広いスペースを占めているエピスリーの3/4の品がこれまでパリでは販売されていなかったというセレクションである。たとえばグザヴィエが九州まで出向いて口説いたという茅乃舎のだし、それに二段熟成醤油、日本人がパリの人へのギフトに愛用する一保堂のお茶……。お米やみりんは量り売りをし、また白味噌も小さなパッケージでの販売と初心者にも買いやすい。おもしろいのは、海苔の佃煮の瓶詰めのようにメイド・イン・フランスの商品も交えていることだ。クオリティが高く味がよければメイドインジャパンにはこだわらない。なお、パリ近郊で日本人が育てる大根、なす、キュウリなど日本の野菜もこれから徐々に種類が豊富になるという。調理道具もなかなかよい品揃えである。イラッシャイが店内で使用する食器の販売も。

エピスリー。ラムネやポカリスエットなどの飲み物のためには、ルーヴル通りに面した別のスペースが設けられている。

量り売りは日本料理の初心者には少量買えるのでありがたいシステム。お米はイラッシャイが使用しているのと同じ種類を販売している。

グザヴィエとティエリーが厳選した品を集めたエピスリーは、パリ市内の既存店とは一線を画しているが価格はお手頃だ。

1階の食堂では定食、カレーライス、麺がメインでそれにポテトサラダや春雨サラダなどをプラスできる。なお、ここの麺というのは、いまパリ中で店舗が増えているラーメンではなく蕎麦。もちろんエピスリーでも袋入りの蕎麦を販売している。10月にオープン予定の地下1階の居酒屋は「Biwan」。ビワンと読まず、ビーワンと読めば日本人にはそのジョークにぴんとくるはず。料理はイラッシャイの総括シェフのチヒロ・ヤマザキが担当だ。ラ・ブルス・ドゥ・コメルスに行くことがあってもなくても、パリにおける和食の人気ぶりのリサーチを口実にイラッシャイに行ってみよう!

ナスの田楽定食(16ユーロ)にはポテトサラダも付いている。カレーライスは14ユーロ〜。photo:Clémence Sahuc

こってりの和趣味ではなく食堂(左)も居酒屋も現代的にまとめられた空間だ。Hugo HaasとYusuke Kinoshitaのデュオが室内建築を担当。

iRASSHAi40, rue du Louvre75001 Paris@irasshai.paris営)喫茶店8:00(土日9:00)~18:00、酒場18:00~24:00、エピスリー8:00(土日9:00)~20:00、テイクアウト11:00~18:00、食堂11:30~22:30、レストランBiwan(10月オープン予定)12:00~14:00、19:00〜22:00無休

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