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川崎Fと同組の蔚山、直近9戦でわずか2勝の大ブレーキ…ACL初戦で成し遂げたい“反転”とは?

  • 2023.9.19

川崎フロンターレと同組に入った韓国王者・蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が、ACL初戦で“反転”を狙う。

蔚山は本日(9月19日)19時、ホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループI第1節でBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)と対戦する。

2023年シーズン開幕から負け知らずでKリーグ1(1部)首位を独走していた蔚山だが、ここ最近はスランプに陥っている。

直近リーグ戦9試合の成績は2勝3分4敗。依然としてリーグ首位(勝ち点62)はキープしているが、2位の浦項(ポハン)スティーラーズ(勝ち点56)とは6ポイント差にまで縮まった。

今後のリーグ戦はレギュラーラウンド3試合とファイナルラウンド5試合が残されているなか、蔚山は浦項との直接対決が2度も控えている。一言で言うと、優勝を確信できない状況にまで陥っている。

そんななかで迎えるパトゥム戦は、直近の低迷したパフォーマンスを引き上げ、勝利のムードに再転換するためのチャンスの場だ。それだけに、望む結果が得られなければリスクはさらに大きくなる。

リーダー陣刷新、大胆なサブ起用も

チームを率いるホン・ミョンボ監督は、代表ウィークによる休息期間の間に体制を一新した。

まず、リーダー陣を交代した。既存のキャプテンのDFチョン・スンヒョン(29)、副キャプテンのMFイ・ミョンジェ(29)、MFイ・ギュソン(29)から、新キャプテンにDFキム・ギヒ(34)、新副キャプテンにFWチュ・ミンギュ(33)を任命した。

蔚山は今年6月に発覚した前リーダー陣によるSNS上の人種差別問題、今夏の主力MFパク・ヨンウ(30、アル・アイン)の移籍など、チームが大きく動揺する事態があった。

この過程で、前リーダー陣はもちろん、主力選手がチームを正すことができなかった。何より、前半戦では圧倒的なパフォーマンスで首位を快走していたにもかかわらず、ここ最近では一部選手の試合に臨む姿勢が「怠惰だ」とし、ファンの叱責を受けたりもした。

自然に、ホン監督が築いてきた“ワンチーム”の文化もほころびが生じているという指摘が出てきていた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)蔚山現代

ホン・ミョンボ監督は今月からACLグループステージとリーグ終盤の優勝争いを並行することもあり、代表ウィークのさまざまな模索を経て刷新策を打ち出した。

チームの沈んだ雰囲気を一新する最後のチャンスと見てリーダー陣を変更し、ACL前最後に行われた16日の大田(テジョン)ハナシチズンとのリーグ戦では、代表に選ばれたDFキム・ヨングォン(33)、GKチョ・ヒョヌ(31)、チョン・スンヒョン、MFイ・ドンギョン(25)を先発から外した。

特に、チョン・スンヒョンとイ・ドンギョンについてはベンチからも外した。

代わりに、第2GKチョ・スヒョク(36)をはじめ、DFイム・ジョンウン(33)やMFキム・ソンジュン(35)、FWキム・ジヒョン(27)など、これまで出場機会を得られなかった選手たちが全員先発でプレーした。

試合は前半2分に先制を許し、同30分にチュ・ミンギュのPK成功で同点に。その後、終盤にジョージア代表MFヴァレリ・カザイシュヴィリ(30)の得点がオフサイドで取り消され、後半アディショナルタイムにはチュ・ミンギュの2度目のPKが失敗するなど、最終的に1-1の引き分けにとどまったが、久しぶりに蔚山の全選手が切実な気持ちでプレーした。そんな彼らに、ファンやサポーターも温かい拍手を送っていた。

パトゥム戦では既存の主力選手に再びチャンスが与えられるものとみられる。

ホン・ミョンボ監督は従来のサブメンバーが前回のリーグ戦で競争力を発揮しただけに、彼らが新たなモチベーションを持ってプレーすることを願っている。

「チームより偉大な選手はいない」という基本哲学を維持しながら、チーム内に新たな競争の構図を築くことを模索している。

ホン・ミョンボ監督は18日に蔚山東区(トング)のホテルで行われたパトゥム戦の前日記者会見で、「ACLを通じてリーグ戦も同様に上昇できるようにしたい。明日の試合から水原FC戦、浦項戦まで良い流れを続けられるよう、必ず勝利したい」と伝えた。

(写真提供=蔚山現代)パトゥム戦前日会見でのホン・ミョンボ監督

蔚山はACLでパトゥム、川崎フロンターレ、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と同じ組に入った。

過去2度の優勝(2012年、2020年)を誇る蔚山は、ホン・ミョンボ監督体制で4年ぶり3度目のアジア王者奪還を狙っている。

ホン・ミョンボ監督就任以降、ACLでは2021年にベスト4入りするも、昨季はグループステージ敗退の屈辱を味わった。

パトゥムとは2年前の2021年大会グループステージでも同組だったが、2度の対戦をいずれも2-0で勝利していた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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