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ホント?「タンス預金」で前科がつく?罰金が取られる?

  • 2023.9.19
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タンス預金をしていると、思わぬトラブルに巻き込まれる場合があります。もし、隠していた現金が多額であり、税務署に知られると税金が増えるだけでなく、最悪の事態を招くことがあります。タンス預金が危険といわれる3つの理由をよく知り、家族に迷惑をかけないようにしましょう。

■1 遺族同士のトラブルになることがある

タンス預金のせいで、遺された家族が仲違いしてしまうリスクがあります。

たとえば、同居している長男が親の死後にタンス預金を使い込んでしまい、ほかの兄弟姉妹とトラブルになるといったケースが考えられます。

もともと真面目な人でも、目の前に多額の現金があると、悪い心が芽生えてしまうことがあります。「介護をがんばったのは自分だから」など理由をつけて、手を出してしまうかもしれません。

お金のトラブルは、使った側は後ろめたさにさいなまれ、使われた側は人間不信気味になり、後々まで尾を引きます。

■2 罰金として税金が増えることがある

相続税の申告にタンス預金を含めるのを忘れていると、罰金として税金が増えることがあります。

納付が遅れると、最大年14.6%の延滞税が期間に応じて増えていきます。

また、もともと納めなければならない相続税にくわえて、最大15%の過少申告加算税や、最大30%の無申告加算税がかかるおそれもあります。

■3 前科がつくことがある

税金を減らすため意図的にタンス預金を申告しなかった場合、脱税となり、前科がつく恐れがあります。脱税は違法行為で、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金を命じられる可能性があります。

目の前にまとまったお金があると、「銀行預金と違ってバレないだろう」「少しくらいならいいだろう」という気持ちがわくかもしれません。

しかし、税務署は故人の預金通帳を10年さかのぼって見る権利があり、確定申告や過去の相続税の申告から収入や財産を予測できます。

税務署をあざむくことは決して認められていないので、タンス預金もきちんと申告しましょう。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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