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「かるいイルカ」に「サルのるさ」 朗読も聞ける「回文絵本」

  • 2023.9.17

2023年9月13日、絵本作家・あべ弘士さんと、回文の第一人者・せとちとせさんによる回文絵本『くるくるまわる 回文ニュース』(創元社)が発売された。

ユーモアいっぱい、くすっと笑える回文絵本

本書は、旭山動物園の元飼育係で、動物の絵を描かせたら右に出る者はいないと定評のある絵本作家のあべさんと、回文の第一人者として知られる、せとちとせさんがタッグを組んで作った回文絵本。

「回文」とは、「新聞紙」「トマト」「竹やぶ焼けた」など、前から読んでも後ろから読んでも同じ読みになる言葉のこと。本書では、アナウンサーの「子猫ねこ」と解説の「絹田狸」が、この回文を使って世界中の話題をおもしろおかしく紹介している。

難しい回文に親しめるよう、本文はポップな絵と読みやすい描き文字で工夫されている。幼稚園から小学校中学年まで、楽しみながら回文を理解することができる内容となっている。

MBSアナウンサーによる朗読動画つき

見開きごとに掲載されているQRを読み取ると、朗読動画を視聴することができる。朗読は、豪華9名のMBS(毎日放送)のアナウンサーによるもの。まだ文字が読めないお子さんなら読み聞かせの、文字が読めるお子さんには朗読の手本にすることができる。

★声の出演(MBSアナウンサー)
松本 麻衣子(まつもと まいこ)
福島 暢啓(ふくしま のぶひろ)
松川 浩子(まつかわ ひろこ)
井上 雅雄(いのうえ まさお)
武川 智美(むかわ ともみ)
河本 光正(かわもと みつまさ)
西 靖(にし やすし)
松井 愛(まつい あい)
西村 麻子(にしむら あさこ)

■あべ弘士さんプロフィール
あべ・ひろし/絵本作家。1948年、北海道旭川市生まれ。1972年から25年間、旭山動物園の飼育係として、ゾウ、ライオン、フクロウなどさまざまな動物を担当する。1996年旭山動物園を退職し、絵本制作を中心に、全国でワークショップなども行なっている。著書は、『あらしのよるに』(きむらゆういち文・講談社)、『どうぶつえんガイド』(福音館書店)、『ハリネズミのプルプル』(二宮由紀子文・文溪堂)、『宮沢賢治「旭川。」より』(BL出版)、『クマと少年』(ブロンズ新社)『ちび竜』(工藤直子文・童心社)、『えほんなぞなぞうた』(谷川俊太郎文・童話屋)、『夏』(ほるぷ出版)など200冊以上。講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版賞JR賞、赤い鳥さし絵賞、産経児童出版文化賞美術賞、北海道ゆかりの絵本大賞、日本児童ペンクラブ児童ペン賞絵本賞を受賞など受賞多数。

■せとちとせさんプロフィール
回文作家。1950年、京都府舞鶴市生まれ。大阪大学基礎工学部に入学後、自分は「さかさまの」文科系人間であったことに気づき、広告会社・博報堂に入社。純粋クリエイティブを目指すも、広告は半分以上が交渉ごとであることが判明。ここでもなんだか「さかさま」。エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターとして、流行語大賞、カンヌCMフェスティバル銀賞、ACC金賞、ギャラクシー賞CM部門賞などを受賞。現在は、個人オフィス「企画とプレゼン/キプレ」を開設。大学講師、俳人協会会員。著書に、『たのしい回文―くるくる回るアタマをつくろう』『笑う回文教室: アタマを回してことばであそぼう』(ともに創元社)、句集「カンブリア紀」(文學の森)がある。本名・瀬戸俊昭、俳号・瀬戸幹三。

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