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地名クイズ!かつて時間の標準だった「緑威」、長い鉄道がある「浦塩斯徳」……英露の2都市の名前、読める?

  • 2023.9.16
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イギリスにある「緑威」には、有名な天文台があります。世界各国の標準時の基準が設定され、現在は天文台ではなく博物館として使われていますが、訪れる人が後を絶たない人気の観光スポットです。また、ロシアにある「浦塩斯徳」は、街並みが一望できる鷲の巣展望台があり、観光客も多く足を運びます。この「緑威」と「浦塩斯徳」ですが、それぞれどこのことをさす漢字なのでしょうか?

■「緑威」ってどこ?————世界一有名な天文台は人気の観光スポット

「緑威」の読み方はグリニッジです。グリニッジは略称で、正しくはマリタイム・グリニッジといいます。

マリタイム・グリニッジは、ロンドンの南東部に位置する王室特別区内にある都市です。

教科書でもなじみ深い、グリニッジ平均時の基準の場所として世界中に知られています。

テムズ川河畔のグリニッジ公園内の天文台は、1675年にチャールズ2世によって建設されました。

その後、1884年に開催された国際子午線会議で、当時の政治情勢や天文台の存在を理由にグリニッジを経度0地点と定めたそうです。

経度0のグリニッジ天文台を通る本初子午線は、西半球と東半球を分ける線でもあります。

また、グリニッジは海事都市グリニッジともいわれ、港町としても有名です。イギリスの海洋探検家キャプテン・クックの冒険の軌跡や英国海軍の歴史が学べる国立海洋博物館、英国バロック様式の公共建築物の中では、最大級の規模を誇る旧王立海軍学校があります。

テムズ川のほとりにある船型の博物館は、本物の船を改造して建築。使われている船は、1869年に建造されたカティ・サーク号という大型快速帆船です。

かつて世界最速を誇った船で、中国からイギリスまで紅茶を輸送するティー・クリッパーとして活躍していました。現存する唯一のクリッパーである船は一見の価値ありです。

■「浦塩斯徳」ってどこ?————日露経済交流をかねた都市づくり計画

「浦塩斯徳」はウラジオストクのことです。

ウラジオストクは、ロシアの南東端にある金角湾沿岸に発展したロシア屈指の港湾都市です。ウラジオストク港は、日本海に面し日本やアメリカなどの諸外国へ開かれた海の玄関口として主要な港の一つ。

街はなだらかな坂の丘陵地帯に広がり、夜景の素晴らしさは東洋のサンフランシスコと呼ばれています。

ウラジオストクの街並みが一望できる鷲の巣展望台は、観光客も多く足を運ぶ観光地です。特に、市の発展の象徴である黄金橋の全景がよく見える場所として人気があります。

ウラジオストクでは、近年市内中心部の渋滞が問題となっていました。2016年にこの問題に対して、日露協力のもと都市づくりを行うことが提案されました。日露経済交流の促進もかねた都市づくりには、日本企業が深く関わっています。

都市のマスタープランは、日本の建築設計会社である日建設計によって作られました。ほかにも、廃棄物処理分野での協力や、立体駐車場の建設、交通渋滞緩和のためのスマート信号設置などが検討されました。

また、ウラジオストクは、シベリア鉄道の発着点でもあります。

シベリア鉄道は、モスクワからウラジオストクまでをつなぐロシアを横断する鉄道です。

走行距離は9288キロメートルで、世界一距離の長い鉄道として知られています。直通電車でも片道7日はかかるそうです。

文/編集・dメニューマネー編集部

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