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ちょっと高いけど……住宅ローンで「固定金利」を選ぶべきはこんな人

  • 2023.9.16

住宅ローンで変動金利を選ぶ人は70%を超えていますが、固定金利を選んだほうがいい場合もあります。こんな人は固定金利を選んだほうがいいかもしれません。

■1 ローンの期間が長い・金額が多い人

住宅ローンの借入期間が長かったり、借入金額が多かったりする人は固定金利が向いています。期間が長いと、その間に金利が何度も上がる可能性があり、返済額が大幅に増えるおそれがあるためです。また、借りた額が多いと金利が上がったとき、返済額の上がり幅が大きくなります。

たとえば、期間35年で5,000万円のローンを、変動金利0.5%で契約し(ボーナス払いなし)、5年目と10年目に0.5ポイントずつ金利が上がった場合、毎月の返済額は、次のようになります。

当初……12万9,792円
5年目から……13万9,531 円
10年目から……14万8,071 円

この例では金利が0.5%上がるたびに、毎月の返済額が1万円増えてしまうのです。フラット35のような長期固定金利は変動型より金利は高めですが、ずっと返済額が変わらず、計画が狂うことがありません。

■2 家計にゆとりがない人

家計にゆとりがない人も変動金利を選びたくなるでしょうが、固定金利の利用が向いています。変動金利を選んで金利が上昇し始めると、増えた返済額による家計へのダメージが大きいためです。

固定金利は変動金利に比べて金利が高く、返済額が多くなります。安定して返済できるような借入額に抑えるようにしましょう。

■変動金利は余裕がある人向き

たしかに変動金利は今、とても低いので、選びたい人も多いでしょうが、本来向いているのは、お金に余裕のある人です。たとえば、組むローンの期間が短い、借入金額も多くない、多少金利が上がって返済額が増えても返済していける──に当てはまる人です。

今の超低金利でしか返済していけそうもないなら、自己資金を増やす、物件価格を下げるなど計画を見直したほうがよいでしょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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