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生理を通して考える、身体のこと、人生のこと。

  • 2023.9.15

元競泳日本代表で、BWA Pitch Contest 2022のファイナリストに選ばれた「1252プロジェクト」リーダーでもある伊藤華英の初の著書『これからの人生と生理を考える』(山川出版社)がこのほど発売された。

著者が経験したオリンピックでの生理や、引退後のさまざまな学びや対話を通して見えてきた生理の課題について、医学的知識を交えながらも、やさしい言葉で綴られている。

「生理を考えることは、人生を考えること」——。女性なら誰しもが経験することなのに、あくまでも個人的な問題としてとらえられ、あまり話されてこなかった「生理」。23歳で北京オリンピックに出場するも大会期間と生理が重なり、結果的にコンディションを整えることができなかったという伊藤自身、生理は「ほかの人に言わないもの」だと無意識に考えていたひとりだったという。しかし引退後、外国人選手が「生理で調子が悪く、チームメイトに迷惑をかけた」と発言している姿を見て衝撃を受け、その後生理について学びを深め、さまざまな人と生理の課題について対話を重ねてきた。

本書には、女性の人生と健康に関わる生理について正しい医学的知識はもちろん、「これから自分らしく人生を生きるために自身のこころと身体とどう向き合えばいいのか」「自分の意思で自分にあった対処法を選択するためにはどうすればいいのか」など、引退後に大学院でスポーツ心理学における「メンタルタフネス」を研究してきた伊藤ならではのアドバイスも数多く盛り込まれている。

アスリートだけでなく、仕事や学び、家事にうちこむ女性にとってもパフォーマンスを高めるために大切な要素になる生理のこと、本書を通して改めて学び直してみては?

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