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生放送中にレポーターに男が痴漢、その一部始終が放送されて怒り噴出

  • 2023.9.14

ニュース番組の生放送中に記者が痴漢されてスペイン国内で怒りが噴出している。(フロントロウ編集部)

※この記事には性暴力に関する記述と映像が含まれます。

スペインの「SeAcabó(もう終わり)」運動に再び火をつける事件が起こる

スペインのテレビ局クアトロのニュース番組で、強盗事件の現場から中継レポートしていたイサ・バラド記者。すると、背後から歩いてきた男が、突然バラド記者のお尻あたりを触った。振り返ったバラド記者は、男に「ちょっと待ってください。今生放送中です」と言って男を制すると、男が隣に立ったまま動かないことに居心地悪そうにしながらも、事件のレポートを再開した。

その後、スタジオにいた番組司会者が「申し訳ない」と言ってバラド記者の発言を止めると、「その男は今、あなたのお尻を触りましたか?」と質問。それを聞いたバラド記者は、何とも言えない表情を見せながら「はい」と回答。司会者が「意味がわからない。このバカな男を私の前に見せてもらえますか?」と言っている間も、男はバラド記者の隣に立って何やら話しかけ続けていた。

司会者の言葉を聞いて、一瞬ため息のようなものをついて、男にマイクを向けたバラド記者は、「私がどこの局の人間か先ほどからずっと聞いていますが、私のお尻を触る必要はありましたか?」と質問。「私は今生放送番組に出演中で、仕事中です」と続けたが、男はお尻を触ったことを否定。立ち去るときには、バラド記者の髪の毛を触るように手を伸ばし、バラド記者は身体をのけぞらせて男の手から逃れようとした。

その後バラド記者は、同じ男がずっと道をうろつきながら女性たちを不安にさせるような行動をとっていたことを明かし、「正直言うと、彼にはすごくビクビクさせられました。すごく嫌でした」とコメント。男の様子についてバラド記者が話していると、背後から男が再びバラド記者に接近。司会者たちが「後ろから来るぞ!」と警告するなか、男はバラド記者に近づき「真実を言え」と要求。バラド記者は「彼のような人にスポットライトを与えたいとは思えません」と言ってレポートを続けようとしたが、司会者に促されて中継は打ち切られた。

この放送後、スペイン国内では「#SeAcabó (意味:もう終わり)」というスローガンとともに怒りが噴出。「# SeAcabó」は、8月のサッカーワールドカップでスペインサッカー連盟の会長が優勝したスペイン女子チームの選手に同意のないキスをしたことがきっかけで、女性の安全と権利を侵害する人々の一掃を求めて拡散されているスローガン。

スペインの平等大臣を務めるイレーネ・モンテーロは、「今まで“普通”とされていたものが普通ではなくなるのです。 #SeAcabóは、すべての女性の性的自由の権利を保障するという我が国の叫びです。同意のない接触は性暴力であり、私たちは処罰を免れることはもう終わりだと主張します。私はイサ・バラドを全力でサポートします。イエスだけがイエスです」とX(旧ツイッター)に投稿。

さらに、スペイン警察は男を逮捕したことを報告。男に手錠をかけて連行する動画をXに公開し、「テレビの生放送番組中にレポーターに性的暴行を加えたとして逮捕」と投稿した。

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