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“完璧な人”であることをやめた理由。そして、手に入れたものとは?

  • 2023.9.12

「私は長い間、完璧主義であることは良いことだと思っていました。自分に対して高いレベルを求め、可能な限り最高の結果を得るために考え、行動することが成功するために必要だと思っていました。しかし、一流の存在になろうと努力し続けること、“すべてを完璧にできる完璧な人”を目指すことが、自分を弱くしていたことに気づきました」と話す、ヘルスコーチのAYUMIさん。今回は完璧主義についてご紹介。

完璧主義だった過去

Women's Health

私は以前何をするにも「完璧でいなければ」と思っていました。完璧主義とは、理想に向かって努力することであり、健全であり、これこそが成功の道だと信じていました。

休みをとって楽しむよりも、もっと勉強しなければいけない。

もっと努力をして良い体にならなければいけない。

理想的な生活のために、違う自分にならなければいけない。

そう信じて疑わず、ストイックで完璧を目指す自分を気に入ってもいたのでこの考えが間違いないと思っていました。しかし何年も努力し続けているのに、現実はさほど変化がないようにみえ、落胆していたのも事実です。“自分は後、何が足りないのか”と常に思っていました。その時気づいたのです。

常に“何かしなければ、足りていない、自分は十分ではない、完璧ではない”という欠如、十分ではないという感覚に縛られていたことに。“完璧な人”を目指していた結果、最終的に自分には欠点があり、不完全な部分があるという感覚を強め、足りないという感覚を補うために完璧主義に駆り立てられていたのです。

完璧主義は、失敗に非常に敏感になる

自分がなりたい理想の人を目指す限り、挫折や失敗に対して非常に敏感になります。それは完璧でない自分を露呈するからです。そのことにより多くの不安や心配を引き起こし、リスクを冒すことをやめ、自分自身を前進させることをやめます。

心理学者で完璧主義の専門家であるトーマス・カラン氏は、“息を切らして努力しているにもかかわらず、完璧主義では成功する可能性はもうありません”と述べています。

実際、私自身もうまくできない自分を恐れて、現実的な行動を起こすことができずにいました。

完璧よりも進捗重視へ

私はこれらの経験から、完璧を目指すよりも、卓越性を目指して努力するほうが健康的で、何よりも効果的であり結果をもたらすものであると学びました。その日から、もっと自分に有益な方法を実践しようと心に決めました。完璧主義とは元々、現状と理想の間のギャップを認識する能力であり、現在地点からそこへ到達する意欲を持つことだと思います。私は完璧であることから、自分の進捗を重視するように努めるようになりました。理想を理想で終わらせるのではなく、達成するためにあると定め、挑戦するようになりました。失敗は恐怖ではありません、進捗です。目標達成のために改善する部分だと理解し、また挑戦します。

そのように考え方を変えてから、完璧主義の時には感じることのできなかった、「自分は成長している、人生が良い方に変わってきている」という実感を毎日持つことでできるようになっています! もはや完璧でいることに、何のメリットも感じなくなり、それよりも行動して結果を出すことに意欲がかき立てられるようになりました。

心理療法士のキャサリン・モーガン・シャフラーから、あなたの努力が正しい方向に向かっているかが分かる「2つの質問」があります。

あなたの努力は楽しいものですか? 努力すると疲れ果て、消耗し、自分らしくなくなると感じますか? それとも、もっと自分らしさを感じられるように努力していますか? 努力すると良い意味で疲れますか?“健康的な努力”とは、進捗が楽しいから行う努力です。この努力は結果に執着していません。学び、成長を実感し、問題を解決し、人間関係を築き、新しいアイディアに取り組むことで満足感が得られます。(持続可能的に取り組むため、結果が出やすくなります)

なぜあなたは努力しているの?理想に向かって努力しているのは、他の人の承認を得ることで、自分を認めさせたいという心理からきていますか? それとも、仕事やスキルなど追求することが自分の自然な表現であるため、努力していますか?

健康的な努力とは、内面の気分がとても良いことが特徴です。自分が十分ではないと感じるから行うのではなく、自分にエネルギーを感じることが健康的な努力です。

あなたの答えはどのようなものでしたか? 今一度、自分が行っている努力の意味について考える時間をとってください。

どれほどの時間とエネルギーを使っていても、私たちには自分でコントロールができないことがありますが、それは問題ありません。物事は必ずしも計画どおりに進むとは限らず、期待した結果が手に入らないこともあるでしょう。しかしうまくいかない時も落胆し、疲れ果ててしまうのではなく、自分と他者、世界さえも不完全な存在であること、失敗しても大丈夫であること、立ち上がる力が自分にあることを認識することです。弱さを見せることは恥ずかしいことではありません。

向上心を持ち、より良くなろうとする努力は素晴らしいものであり、結果を生み出します。これまでの完璧主義の認識を変え、結果を出す考え方、行動をはじめてください。

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