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日ハム稲葉GM絶賛のU-18韓国投手が試合前に心肺蘇生の事態…一体何があったのか

  • 2023.9.12

事の顛末は一体何だろうか。

台湾・台北で行われたU-18ベースボールワールドカップに出場していたU-18韓国代表では、去る9月8日の試合前のウォーミングアップ中に一人の選手が倒れたという報道が出た。

当時の報道では、当該の選手は意識を失い、緊急で心肺蘇生法(CPR)を受けたと伝えられた。

ややもすれば、当該選手の心臓に問題があると捉えられる伝え方だった。

稲葉GMも称賛「日本の選手にとっては…」

ただ、当事者の投手ペ・チャンスンに台湾現地で会って話を聞いたところ、心臓の問題ではなかったようだ。

ペ・チャンスンは「元々、ご飯を食べてすぐに走るとめまいをすることがあったのですが、その日はそれが特にひどかったんです。天気もとてもジメジメしていましたし、身体も疲労が溜まっていた状態なので発生したハプニングだと思います」と振り返った。

また、「倒れた当時は人工芝に後頭部をぶつけたので、しばらく気を失ったみたいですが、すぐに良くなりました。念のため病院で検査を受けましたが、何の異常もないと伝えられ、ホテルにすぐ戻りました」とし、「体調に異常はありません」と伝えた。

ペ・チャンスンが倒れた当時、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のメディア担当者は現地まで取材に訪れた韓国メディアに対し、ペ・チャンスンがグラウンドに復帰するまで彼に関する記事を自制してほしいと要請した。

この要請を受け、現地にいた韓国メディアはこの内容について報道をしなかった。

これは、ペ・チャンスンが「心臓に問題のある選手」とのレッテルを貼られることを憂慮した連盟による配慮だ。

ペ・チャンスンはまだ高校2年生だ。来年には3年生に進級し、プロ野球KBOリーグのドラフト指名対象者となる。

実力面で見れば指名を受けなければならない選手だが、今回の件が誤って伝えられ、ペ・チャンスンを指名する球団に影響を及ぼしてしまうのではないかという懸念が生じたわけだ。

ペ・チャンスン

アメリカとの3位決定戦を4-0の勝利で終えた後、韓国率いるイ・ヨンボク監督は「ペ・チャンスンは2日前に病院に行った。今日はコンディションが最高だと話していた」とし、「今日の試合で必ず投げたいと言っていたが、まだ心配だから休んでいろと伝えた」と語った。

そんなペ・チャンスンは2006年1月1日生まれの17歳でまだ2年生だが、将来大成するポテンシャルを備えた選手だ。

去る7日の“日韓戦”で先発登板したペ・チャンスンの投球を見守った北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀GM(ゼネラルマネジャー)は、「ペ・チャンスンの自信に満ちた投球は、まるでキム・グァンヒョンを見ているようだった。ボールを最後まで隠して投げるディセプションの投球姿がとても素晴らしかった」と評価した。

また、「成人になれば球速はさらに向上するだろう。将来、日本の選手にとっては攻略が難しい選手に成長すると思う」とペ・チャンスンを絶賛した。

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