日々の生活の中で多少の不満があっても、文句も言えずモヤモヤがたまってしまうこともありますよね。八百屋の嫁として母として忙しい日々を送っているユメさんは、これまで波風を立てないよう夫と姑の言うことに従ってきました。しかし、新たな出会いで気持ちに変化が訪れます。取材で来ていた新人スタッフコースケに「自分の人生生きてない」と言われてしまい…。イルカさんの描く『私、逃げました』第30話ごらんください。
まっすぐ謝罪してくるコースケに、涙の理由をきちんと話そうとするユメさん。しかし、コースケがタイミング悪く呼ばれてしまい、誤解されたままその場を離れました。
本当はモヤモヤしていた理由に気づき、うれし涙を流していたユメさん。コースケは、くしゃくしゃにしながら泣くユメさんに何か思うところがあったようですね。
見知らぬ土地に嫁いだ主婦が「自分の人生を生きること」について考える話
このお話は田舎の八百屋に嫁いだ主人公・ユメが、自分の生き方について考えるお話。結婚・出産し、家族で八百屋の仕事をする日々。幸せだと思いながらも、どこかモヤモヤを抱えていました。
そんなとき、ひょんなきっかけから、お店のチラシに絵を描き始めます。当初は夫や義母は「趣味の延長」と捉えていたようですが、幼少期から絵を描くのが好きだったユメさんの絵への良い口コミが広がり、次第にお客さんに絵を喜んでもらえるように。そして、周囲にはユメさんの力を認め、応援してくれる人も現れます。
周囲に気をつかい、受け身になりがちだったユメさんでしたが、こうした経験を通して「自分の人生を生きたい」と改めて考えるように。
特に気をつかっていた夫や義母にもきちんと自分の思いを言いたいと考えるようになったユメさんが、自ら自分の生きる姿勢を変えていく姿を応援したくなる作品です。
著者:sa-i