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玉城ティナ「家庭を持つというのが現実的な年齢になってきたなと感じる」26歳になる彼女が思うこと

  • 2023.9.12

「監督からの言葉で、俳優をする意味を再確認できた気がします」

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―映画『#ミトヤマネ』では、世界中で人気のインフルエンサー・山根ミト役を演じられましたが、役作りのこだわりは?

インフルエンサーを優等生のように仕事に取り込んでいるキャラクターだったので、まずはその彼女の真面目さというか、普通な部分をベースに役を作っていけたらいいなと考えていました。私が彼女のことを理解できないというふうに拒絶するのではなくて、普遍的なところを理解して演じるように心がけていましたね。脚本でいただいたときは、もっと派手なキャラクターにもできると思ったし、より卑屈なキャラクターにもできるなと思っていたんですけど、フラットにいた方がより多くの人に伝わりやすいなと思って、できるだけ感情を抜いて余計なことをしないように演じました。あとは、自信がありそうなところはドシっとしているけれど、ふと見ると孤独そう、と思われるように使い分けました。

―役との共通点や、ご自身と似ているなと感じる部分はありましたか?

彼女は、客観的に自分のことを見ているのですが、私も自分を人ごとと捉える節があるんです。仕事をしている自分と現実の自分にワンクッションを置く、というところがあるので、そういう部分はちょっと似ているかなと思います。そうであったらいいなという意味も含めて(笑)。

―今回の作品で、新しく得た感情はありますか?

監督が『玉城さんはそれでミトにピッタリなんだよ』と言ってくれたんですが、監督の思う役でいれた、監督が肯定してくれたということが俳優にとってこんなにも嬉しいことなんだ、というわかりやすい気持ちを改めて感じました。私からすると、今回の撮影現場では不思議なことや変わったことは何もしていなくて、ミトとして演じることに違和感がなかったんです。だからこそ、言葉を交わさずとも信頼しあっているというか、通ずるものがあった。そういう瞬間が好きで、私はこの仕事をしているんだろうなと再確認することができた気がします。

「SNSやネットの意見と、程よい距離が取れるようになりました」

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―今年で26歳になる玉城さん。過去を振り返って、大人になったなと感じる瞬間はありますか?

自分の距離でSNSと向き合えるようになったのは、大人になってからだなと思いますね。やっぱり、昔の方がネットの意見が心に残りやすかったので。今は、SNSで見る情報が嘘か本当かというのもある程度わかるし、自分とは違うネットの意見も、“そういう人もいるんだな。色々な考えを会わずして知れるのはラッキー!”くらいの感覚になりました(笑)。

―恋愛観や、今後のキャリアに関する考え方の変化は?

最近は、地元の友達から結婚や子育てというワードが出てくるようになりましたし、家庭を持つというのが現実的な年齢になってきたなと感じる部分はあるのですが、私自身は昔から変わらず、まだ結婚してもしなくても、どちらでも良いかなという気持ちですね。どういう人がいいとか理想も明確ではないですし、助け合える相手だったら良いな、くらいかな。

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お仕事もご縁なので、こうやって行きたい!という道を自分が100%決められるわけでもないですし、この先どうしていこうかというのは私もまだ決めかねていて。だから、朝起きて、目の前にあることを頑張るしかないなと思っています。いつ何があるかわからないじゃないですか。今はありがたいことに充実しているので、今後も良い役と出会えたら嬉しいなと思っているけれど、もしかしたら急に地元の沖縄に帰っちゃおうかなと思うかもしれない。おそらく同年代の子たちと同じように、私も日々モヤモヤして、少し焦りながら今を生きているのだと思います。考えすぎず、でも10代の頃よりかはシビアに、今考えている段階です。

ただそんな中で、今の私を見てくれている人が『私の魅力はここだよね』と言ってくれることを忘れないようにしていきたいですし、感謝しながら、これからも目の前のことに取り組んでいきたいなと思っています。

玉城ティナ(たましろ・ティナ)
1997年10月8日、沖縄県出身。2012年、講談社主催のオーディションで初代グランプリを受賞。14 歳で雑誌『ViVi』の最年少専属モデルとなる。2014年に女優デビュー後、映画『Diner ダイナー』、『惡の華』(ともに’19)などに出演。今年も主演映画『恋のいばら』やHuluオリジナルドラマ『君と世界が終わる日に』シーズン4などに出演。今後は同作シーズン5で、主演を演じることが発表されている。

Information 『#ミトヤマネ』 ©︎2023 映画「#ミトヤマネ」製作委員会 主⼈公の⼭根ミト(玉城ティナ)は、絶⼤な⼈気を誇るカリスマ・インフルエンサー。⽇々SNS 投稿をして⽣活を送っている。そんな姉を陰で⽀えているのは、妹のミホ(湯川ひな)だ。ある日、ミトが所属している事務所のマネージャー(稲葉友)から、「ディープ・フェイク」アプリとのコラボ案件を持ちかけられる。アプリは⼤⼈気となり、世界中の⾄るところにミトの顔が拡散され、悪⽤する者も次々と現れる。そんな状況すら⾃分の⼈気につながると喜ぶミト。かたやミホはそんな状況を危惧していた。姉妹が辿り着く、予想だにしない衝撃の結末とはー。 全国公開中 【出演】 玉城ティナ 湯川ひな 稲葉友 片岡礼子 安達祐実 筒井真理子

ar(アール)web

SHOP LIST
Harumi Showroom(ハルミ ショールーム) ☎️ 03-6433-5395
CHARLES & KEITH JAPAN(チャールズ&キース ジャパン) https://charleskeith.jp/

Photo:Kazumi Izawa Styling:Matsui Ruri Hair Makeup:Imai Takako Composition & Text:Natsumi Takahashi(Spacy72・TEAM TAKAHASHI)

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