父母会の掲示板に悪口「すっきりしたかった」書き込んだママ友が抱えていた闇

ママ友のトラブルを描いた漫画作品『画面の向こうは誰』。幼稚園の父母会の掲示板にママ友の悪口が投稿されたことをきっかけに、仲良しグループだったママ友に変化が起こります。度重なる悪口投稿の犯人を探していたカナ。ある日、もっとも仲がいいママ友の1人・サヤカが犯人だという紛れもない証拠を見つけてしまいます。まさかサヤカが犯人だとは信じられないカナはサヤカを呼び出します。『画面の向こうは誰』後半のダイジェストをどうぞごらんください。

あっさりと自分がやったと認めたママ友

サヤカがやったのかと問い詰めるカナに対し「ちょっとすっきりしたかっただけ」と言い、あっさりと認めたサヤカ。どうやらサヤカは一方的にアキコに対し嫉妬し、怒りを抱えていたようです。

仲がよいと一緒に過ごす時間も長く、お互いの家族のことや生活状況など、さまざまなことが目につくことも。よそはよそと割り切れればいいですが、そう簡単なことではなかったのかもしれません。

恵まれているように見えるママ友への嫉妬心

サヤカの嫉妬心が爆発してしまったきっかけは、アキコが息子に対して「ありがとう」という言葉の大切さを教えていたこと。

サヤカは義母からいびりに近い扱いを受けており、「感謝もできないなんて常識がない」となじられてしまうことがありました。そのため、この言葉が頭に残っていて、過剰に反応してしまったようです。

イヤな義母と同居していないアキコが恵まれていて、自分の「感謝できないこと」を下に見ているように感じてしまったのかもしれません。

大切な居場所を自ら壊してしまった

きっかけは本当に些細な言葉でした。何気なく言ったアキコの言葉がサヤカの義母の言葉と重なり、嫉妬心や怒りに火をつけてしまったようです。涙を流して「唯一の居場所を壊しちゃった」と話す様子を見ると、自分の行いを後悔しているようにも見えます。

カナはここで関係を終わらせるのではなく、やってしまったことを正直にアキコに話してみようと声をかけました。大人同士の妬みによるトラブルは解決が難しい部分もありそうですが、園生活が続く中でしこりを残すのもいやなものですよね。

嫉妬心は誰にでもあるものですが、それを相手を傷つける行動に移してしまう前に、本当にそんな行動をとっていいのか立ち止まることができれば良かったのかもしれません。そうするためにも、根本的な悩みを抱え込まず、信頼できる人に相談することも大切ですね。

著者：こびと