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モナークワークスのやみつきになるファイヤーブラスター「HIFUKI」。焚き火の楽しさ伝える特殊形状の正体とは?

  • 2023.9.11

モナークワークスがリリースした長年使えるギア

モナークワークスは2019年夏に、愛知を拠点に活動するファッションデザイナーら、キャンプ好きの仲間4人が立ち上げたアウトドアギアブランド。ブランド名の「モナーク」は、北米を約5000kmかけて移動する大型のチョウ、オオカバマダラの英語名に由来しています。

「ブランド名には、場所に関係なく、長い時間にわたって愛されるギアをつくるという思いも込められています」。ブランド代表の中島一也さん(39)がこう強調するように、世代を超えて使える耐久性を確保しながら、飽きのこないデザインと質感に仕上げたファイヤーブラスターこそ、「HIFUKI(ヒフキ)」です。

火起こしがさらに楽しくなるファイヤーブラスター

「吹く」を突き詰めた形状のヒント

HIFUKIの開発のきっかけは、中島さんが20代のときに旅した中米での一コマ。ジャングルの中の広場で、世界各国の旅仲間と焚き火を囲んだ記憶にありました。ギターや太鼓の演奏とともにある、炎の明かりに照らされた皆の笑顔…。人を幸せにしてくれる焚き火に触れた経験は、焚き火の道具を生み出す強い動機となります。

「楽器のようなギアにしたい」

「焚き火を囲むなら、皆が楽しくなるギアが作りたい。楽器風のギアはどうだろうか」。こう考えて行き着いたのが、金管楽器の代表格であるトランペットのマウスピース。「吹くという行為が効率的になるに違いない」という機能性はもちろん、焚き火を前に、まるで楽器を演奏しているかのような、持ち主や周囲の仲間を楽しませてくれる形状に仕上がりました。

形状だけではないこだわり

真ちゅうで楽しむ経年変化

無骨なキャンプ道具が男性キャンパーを中心にトレンドになっている中で、中島さんが妥協しなかったのが、使用するキャンパーが洗練されて見える「おしゃれさ」。そこで「ファイヤーブラスターではほかにあまり使われていない」という真ちゅうに注目。「長く使える」という耐久性だけでなく、「長く楽しめる」という経年変化の魅力も両立させました。

製造を手掛けるのは、愛知県内で自動車関連の精密機械を手掛ける企業。0.00数mmの細部の仕上がりまでこだわり、肉薄で、持っていても疲れない軽さにしたファイヤーブラスターが完成しました。

長さの調節ができる

2本をつなげるようにしたことで、長さは約40cmと約70cmの2段階で調節が可能。夏でも火の熱さを感じない距離感が保てるほか、持ち運びやすくなっています。

収納袋にもぬかりなし

アパレルブランドを運営しているメンバーがいるため、「ギアだけ製作するガレージブランドではなく、ファッション的な部分も追求したかった」という中島さん。爽やかなたてしまが印象的なケースを取り入れました。

「トランペットと同じマウスピースの構造なので、吹奏楽をやっていた人なら音も出せます。HIFUKIを使って音楽を奏でる人が出たらうれしいですね」。中島さんは、焚き火を囲んだ旅の思い出を振り返りながら、にこやかに話してくれました。

基本情報

長さ:約70cmと40cmに可変
重さ:約403g
価格:9,350円(税込)

焚き火を楽しませてくれるファイヤーブラスター

家族や仲間の前でさっと取り出して吹けば、そこは薪の燃える音を楽しむコンサート会場に。キャンプの醍醐味が焚き火と考えている人が、その魅力を共有し、ほかの人も幸せにできる道具。それこそが、ファイヤーブラスター「HIFUKI」です。

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