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年収を上げたければ読書をすればいい?年収と読書の関係を調べてみた

  • 2023.9.10

「読書量が多いと年収は高い」

これは本当なのでしょうか。実際、本を読まなくてもお金持ちになった人はいるでしょう。しかし、高年収の人がよく読書をするのも事実です。

■読書量と年収は関係する?

総務省の「2022年家計調査」によると、2人以上世帯の年収階級別の書籍支出額は以下の通りです。

年収を上げたければ読書をすればいい?年収と読書の関係を調べてみた

年収が高くなるにつれて、書籍の年間支出金額が増える傾向にあります。年収300万~350万円世帯が4,796円であるのに対し、年収1,500万円以上世帯は2万96円と4倍以上多く支出しています。

また、出版文化産業振興財団の「現代人の読書実態調査」によれば、世帯年収が高いほど読書量は多い傾向にあります。1ヵ月に最低3冊以上本を読むのは、世帯年収1,500万円以上が40.5%で最も多く、世帯年収300万~500万円未満が22.6%で最も少ない結果となりました。

科学的根拠はないものの、これらの調査結果から「読書量が多いと年収は高い」は本当だと言えそうです。

■なぜ読書をすると年収が上がるのか

読書をすると年収が上がるのは、次のような理由が考えられます。

・ビジネスに必要な知識やスキルを習得できる ・仕事へのやる気が高まる ・成功者の考え方や成功体験を吸収できる

たとえば、経理をしている人が会計や税務の本を読んで知識を深めれば、今までより対応できる業務が増え、責任ある仕事を任せてもらえる可能性があります。やる気が高まり、意欲的に仕事に取り組めば、評価が上がって年収アップにつながりやすくなるでしょう。

また、ビジネスで成功している人と直接話すのは難しくても、本を読めば考え方に触れられます。さらに成功体験を吸収すれば仕事のやり方を見直すきっかけになり、今までより成果を出しやすくなるかもしれません。

■読書を習慣化させるコツ

「忙しくて本を読む時間がない」という人も、ちょっとした工夫で読書量を増やすことは可能です。読書を習慣化させるコツは主に4つあります。

・スキマ時間を有効活用する ・常に本を持ち歩く ・電子書籍で本を読む ・オーディオブックを活用する

電車の移動時間や食事の待ち時間などを活用すれば、1日に30分~1時間程度は読書にあてられるでしょう。常に本を持ち歩き、スマホを見るかわりに本を読むことを習慣化してみましょう。

電子書籍なら重い紙の本を持ち歩く必要がなく、スマホや専用端末を使って読書ができます。一般的に紙の本より価格が安く、保管場所が必要ないのも魅力です。

活字が苦手な場合は、オーディオブックの活用を検討しましょう。テキストを読み上げてくれるため、通勤時間などに聴くだけで情報をインプットできます。

■年収を上げたければ読書をしよう!

読書をしても年収が上がるとは限りませんが、高年収の人は読書量が多い傾向にあるのは事実です。「年収を上げたい」と思っているなら、読書を習慣化することから始めてみてはいかがでしょうか。

文・大西勝士(ファイナンシャル・プランナー) AFP、金融ライター。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。FP資格や投資経験をもとに、大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事を執筆している。

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