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笑って詐欺師を撃退! まんがでわかる「悪質商法」事例集

  • 2023.9.10

2023年9月26日、佐藤正明さんが漫画を、解説・堺次夫さんが解説を手がける4コマまんが『まんがでわかる だましの手口 悪質商法4コマ事例集』(中日新聞社)が発売される。

専門家による解説コラムつき

本書は、悪質商法を題材に、東京新聞で長期連載が続く人気4コマまんが「生活ヒヤリ劇場」が書籍化されたもの。口八丁手八丁の〝詐欺師〟と、だまされまいと奮闘する消費者のやり取りをコミカルに描くのは、政治まんがでおなじみ、2020年日本漫画家協会賞の大賞を受賞した佐藤正明さん。

また、書籍化に当たり、半世紀にわたって消費者問題を追及し、マルチ商法の規制強化にもかかわった「悪徳商法被害者対策委員会」会長の堺次夫さんによる書き下ろし解説コラムを追加。各まんがに、手口の詳細とその対策の説明が添えられている。

「無料点検」には要注意

たとえば「かたり商法」は、「○○電力から来ました!」などと公的機関や有名企業の職員を装って信用させ、虚偽の内容等を告げて、粗悪な商品・サービスを高値で売りつけるもの。このタイプの詐欺師は、しばしば「無料点検」を口実にして消費者をだまそうとするという。

具体的には、まず「地震による壁の倒壊の危険」や「排水管の破断」「シロアリの調査」などの名目で無料点検を行い、ウソの検査結果を提示しながら「修理が必要です」と迫ってくる。さらに、点検箇所をわざと壊す悪質な業者すらいるので、修理を勧められてもその場で契約せず、別の専門家に確認を頼むことが推奨されるという。

このほか本書では、利殖商法、マルチ商法、当選商法、デート商法、催眠商法、送りつけ商法、フィッシング、ワンクリック請求など、さまざまな悪質商法の手口を取り上げている。身近にあふれる悪質商法の数々。読んでクスッと笑いつつ、気を引き締めて身を守ろう。

■佐藤正明さんプロフィール
さとう・まさあき/政治漫画で知られる漫画家。1949年、愛知県生まれ。南山大外国語学部卒。85年「中日マンガ大賞」大賞受賞、2020年「日本漫画家協会賞」カーツーン部門大賞受賞。著書に『あまり癒されない心の詩』『なごや弁』(いずれも風媒社)『一笑両断』(東京新聞)。現在、中日新聞・東京新聞・西日本新聞に連載を持つ。

■堺次夫さんプロフィール
さかい・つぎお/悪徳商法被害者対策委員会会長。1950年、岡山県生まれ。中央大法学部卒。マルチ商法の被害に遭ったのをきっかけに、74年から消費者問題の研究と被害防止に取り組む。75年、同委員会を設立。信州大客員教授、法政大大学院兼任講師など歴任。19年から日本消費者政策学会理事。著書に『マルチ商法とネズミ講』(三一書房)『新悪徳商法事情』(フジタ)『日本の消費者問題』(共著、建帛社)など。

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