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ソウルの西村に行くなら必ず訪れたい、センスが集まる小さなアジト。

  • 2023.9.9

ここ数年で、街も店もがらりと変化を遂げたソウル。この地で生まれ育ったソウルっ子が推す、渡韓したらまず訪れたい新名所4軒を紹介。

無目的무목적(ムモッジョク)

推薦人パク・ウンソン / 「 Magazine B」編集長

Eunsung Park/韓国版エルに勤めた後、映画、ライフスタイル誌の編集者を経て、「Magazine B」編集長に。同誌は1号でひとつのブランドを深層的に追求するブランドドキュメンタリー媒体。@magazine.b

「ソウルでいちばん好きなエリア、西村で必ず訪れる場所」だと言うパク・ウンソンのお気に入りは、随所にこだわりとセンスが宿る複合ビル。

「一見クールなコンクリートの建物ですが、西村の街並みと調和し、心が落ち着きます」(ウンソン)

Thimbloom の1階は手軽に購入できる雑貨を、地下階はアパレルや食器を扱う。

空に通じる中庭も無目的ギャラリーの一部として開放。この日はアーティストYumin Shin の展示中。

1階のガラス窓に目をやると、異国の雑貨たちが楽しげにお目見え。流行を追わず、職人の手仕事を重視したセレクトで評判のティンブルムだ。ミナ ペルホネンやアスティエ・ド・ヴィラットとの独自コラボなど、ここでしか手に入らないアイテムが揃う。3階はギャラリー。中庭から自然光が降り注ぐ空間でアート鑑賞したら、最上階の「仁王山の素敵な風景が望める」とウンソンお墨付きの絶景カフェへ。コーヒーを淹れる心地いい音に耳を傾けながら、癒やしのひとときを過ごしたい。

仁王山 大蟲遊園地。眺めのいい特等席は入ってすぐ左奥。冷たくてねっとりした干し柿でバターを巻いた自家製干し柿ロール「버터 곶감 말이 」(9,000ウォン)と毎週豆のブレンドが変わるフィルターアイスコーヒー「필터커피 」(7,000ウォン)。店内には小盤(ソバン)と呼ばれる韓国の伝統的な脚付きテーブルで食べられる空間も。

昨年夏にオープンした書店には、アートディレクターデュオが旅先で出合った、アート本の数々。小さな店ながら、五感を刺激する、インテリアや本の配置など空間の見せ方までも徹底されており素敵。

The Phraseでは韓国発のアートブックも多数あり、自社出版の『The Elements』(Choi Yongjoon 著、The Phrase刊)も人気。ふたりのセンスに魅了され、エディターやフォトグラファー、スタイリストなどが多く訪れる。

無目的무목적(ムモッジョク)종로구 필운대로 4646 Pirundae-ro, Jongno-guⓂ︎ 景福宮(327)2番出口●Thimbloom(ティンブルム)팀블룸 B1F・1Ftel:02-518-8269営)11:00〜20:00休)土@thimbloom_official●The Phrase(ド プレイズ)더프레이즈 1Ftel:0501-945-1728営)14:00〜18:00(水~金)13:00〜18:00(土、日)休)月、火@thephrase_official●無目的ギャラリー(ムモッジョクゲルロリ)무목적갤러리 3Ftel:0507-1315-9075営)展示によって異なる不定休@mu.mokjeok●仁王山 大蟲遊園地(イナンサン デチュンユウォンジ)4F인왕산 대충유원지 tel:070-7807-5640営)12:00〜21:00(月~木)12:00〜22:00(金、土、日)無休

*「フィガロジャポン」2023年9月号より抜粋

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