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住宅ローンを「金利」だけで考えてはいけない理由

  • 2023.9.8
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住宅ローンの金利は大きな要素ですが、それだけでローンを決めてしまうと後悔するかもしれません。住宅ローンは金利以外にチェックしておくべき重要なポイントが4つあります。

■ポイント1 「団体信用生命保険」死亡保障だけで十分か?

住宅ローンを借りる際には基本的に団体信用生命保険(団信)の加入が必要ですが、団信には死亡以外を保障するさまざまなタイプがあるので、費用対効果も考え、どこまでの保障を付けるかを慎重に考えましょう。

たとえば、ガンと診断されるとローンの残高がゼロになるタイプや、長期間働けない状況が続くとローンの残高がゼロになるタイプなどです。

ローンの返済中に重い病気やケガで働けなくなって返済が苦しくなるリスクは誰にでもあります。死亡以外に備えられる団信も検討したいところですが、多くの場合、保険料分として通常の金利に0.1%から0.3%程度上乗せされます。

■ポイント2 「諸費用」しっかり考えないと数十万円の損になることも

住宅ローンを組むにはさまざまな諸費用がかかり、中でも事務手数料と保証料は金融機関ごとに異なるため、ローン選びでは諸費用を含めた総返済額で考えないと、数十万円の損になる可能性もあります。

事務手数料と保証料にはいくつかのパターンがありますが、比較的多いのは事務手数料が「借入金額の2.2%」で保証料が無料というケースです。その場合、借入金額が3,000万円であれば、事務手数料が66万円となります。

最近では事務手数料を定額にするなどの金融機関もあり、選び方によってはコスト削減につなげられます。

■ポイント3 「繰り上げ返済」こまめにするつもりなら最低金額と手数料を確認

当初は長めの返済期間でローンを組んで繰り上げ返済で期間を短縮するつもりの人は、繰り上げ返済の最低金額と手数料もチェックしておきましょう。

たとえば、フラット35の繰り上げ返済手数料は無料ですが、窓口で手続きする場合の返済額は100万円以上です(インターネットは10万円以上)。

少額の繰り上げ返済を低い手数料でできる金融機関を選びましょう。

■ポイント4 「金利上昇時のリスク」変動金利を選んだら特に考える

金利の低さから変動金利を選んだ人は、金利上昇の可能性があることを頭に入れておきましょう。今の金利水準が、返済期間中ずっと続くとは限らないからです。

たとえば、借入額3,000万円で30年の住宅ローンの当初金利が0.5%とすると毎月の返済額(ボーナス返済なし)は約9万円です。このローンの金利が10年後に1.5%に上がると返済額は約10万円に増えます。

特に借入額の多い人や返済期間の長い人は、金利上昇の影響を大きく受けます。目先のことだけでなく、多少の金利上昇でも無理なく返済していけるかも含めて判断しましょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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