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【六本木】約200年間のアーティストたちの創作の軌跡!テート美術館展 光— ターナー、印象派から現代へ@国立新美術館

  • 2023.9.7

六本木にある国立新美術館では「テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ」が10月2日(月)まで開催されています。

出典:リビング東京Web
光とアートをめぐる200年の軌跡を体感

英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18 世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目した展覧会です。 ※主催者側の許可を得て撮影しています。

テート美術館
出典:リビング東京Web

テート・ブリテン正面外観、ロンドン、ミルバンク、2006年 Photo: Tate

実業家で英国美術のコレクター、ヘンリー・テイトの寄贈コレクションを母体に、ナショナル・ギャラリーの分館として1897年ロンドンのミルバンクに開館。 16世紀以降の英国絵画や近現代のヨーロッパ美術などを収蔵しています。 テート・ブリテン、テートモダン及びテート・リバプール、テート・セント・アイヴスの4つの美術館から成っています。

第一章:精神的で崇高な光

ロマン主義の先駆者、英国の画家ウィリアム・ブレイク(1757–1827年)は《アダムを裁く神》で自らの想像上の神に後光が差すような表現を取り入れ、その姿に威厳や権威を持たせました。人の内面性を描こうとする姿勢は、19世紀末に登場する象徴主義の画家たちの思想にも重なります。

出典:リビング東京Web

ウィリアム・ブレイク《アダムを裁く神》1795年Photo: Tate

英国のエドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(1833–98年)は《愛と巡礼者》で光と陰による対比的な効果を用いて、作品に強い神秘性をもたらしました。

出典:リビング東京Web

エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ《愛と巡礼者》1896-97年Photo: Tate

第二章:自然の光

18世紀後半にはじまった産業革命により、欧州では交通網が発達しました。19世紀半ば以降都市を活動の拠点にしていた多くの画家たちが自然の光をどのようにカンヴァス上に再現するかがテーマになりました。

出典:リビング東京Web

ジョン・ブレット《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》1871年 Photo: Tate

出典:リビング東京Web

クロード・モネ《エプト川のポプラ並木》1891年Photo: Tate

展示会場では絵画だけでなく現代アートも一緒に展示されています。中央の草間彌生の作品《去ってゆく冬》は素材の鏡の屈折の効果を特徴としています。丸い穴からは内部を見ることができます。印象派の作品と現代アートが表現する光を体感しながら鑑賞できます。

出典:リビング東京Web

展示風景:中央 草間彌生《去ってゆく冬》2005年 ©YAYOI KUSAMA

「光の画家」と呼ばれるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの作品です。 本展のパンフレットのメインビジュアルになっている作品です。

出典:リビング東京Web

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《湖に沈む夕日》1840年頃 Photo: Tate

第五章:色と光

1960年代半ば、英国の画家ブリジッド・ライリー(1931年-)は、様々な色の四角形や線を規則的に配置することで鑑賞者に錯覚を覚えさせる作品を発表しました。 ライリーの作品は私たちに絵画表現における光と色の関係を問い続けています。

出典:リビング東京Web

左:ブリジッド・ライリー 《ナタラージャ》1993年Photo:Tate, ©Bridget Riley 2023-2024.All rights reserved. 右:ワシリー・カンディンスキー《スウィング》1925年 Photo:Tate

会場には光を用いた大型インスタレーション(空間芸術作品)も登場します。オラファー・エリアソン《星くずの素粒子》は不規則な光の動きを体感する作品です。

※インスタレーションある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。

出典:リビング東京Web

オラファー・エリアソン《星くずの素粒子》2014年 ©Olafur Eliason

本展では英国・テート美術館の7万7千点以上のコレクションから、「光」をテーマに厳選した約120点を展示しています。現代アートのブースは作品によってはカーテンで仕切られており、室内は異空間な世界です。まるで「光」のテーマパークアトラクションを見学するようなワクワクした気分で鑑賞してきました。

様々な「光」をテーマにした作品はどれも個性的で見応えのある展覧会でした。展示作品のうちおよそ100点が日本初出品!という大規模且つ貴重な展覧会ですので是非会場で体感されてみては如何でしょうか。

出典:リビング東京Web

国立新美術館入口

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