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愛妻家で子煩悩の夫が不倫していました…離婚はしないと決めた「30代妻の苦悩」【前編】

  • 2023.9.6

愛妻家で子煩悩な夫でも、妻に隠れて不倫をしているケースがあります。30代の真由さんも夫の不倫を知り、心の底から驚いたひとり。不倫を反省する夫に免じて一度は「離婚はしない」と決めたと話す真由さんの壮絶な体験を、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。

友人からのタレコミで夫の不倫を知り…

真由さん(仮名)は、結婚5年目で夫の不倫が発覚。夫との共通の友人であるAさんから「あなたの夫、不倫しているみたい」と予想外のタレコミがあり、衝撃を受けたと振り返ります。

「夫が不倫をしていると聞いても、驚きしかありませんでした。というのも、うちの夫は家庭をないがしろにしたことはなく、私や子どもへの愛も感じていたので、とにかく『まさか』という心境だったんです。
タレコミをきっかけに夫を問い詰めてみると、残念なことに夫の不倫は事実でした。ですが、ほんの出来心なのだろうと思い、離婚は考えませんでした。
それに、不倫がバレたときに夫は必死に謝り続けていたので、そんな夫に免じて今回は不問にすることに決めたんです」

その後、夫の不倫について知らせてきた友人のAさんに、「夫を許すことにした」と伝えたとのこと。まわりの人たちに心配をかけたくないという思いと、真由さんの“ちょっとしたプライド”もあって、「別にこれくらいなんともない」と、他人の前ではまったく傷ついていないふりをしたと言います。

「今思えば、随分と強がっていたなぁと自分でも思います。Aさんの前では、『うちの夫に不倫できる度胸があったとは、びっくりだよね』などと冗談を言って、私は必死にプライドを保っていましたね。けれど、心の中ではずっとスッキリしないものを抱えていました」

平気なふりをしてもモヤモヤは晴れなくて…

夫の不倫を知ってから、真由さんは夫をもう一度信じようとするものの、内心はモヤモヤが晴れない日々を送っていたとのこと。そして、不倫発覚時は怖くて調べていなかった夫のスマホやSNSが妙に気になり始めてしまい、夫の女性関係を詳しく調べるようになったそうです。

「当時の私は平気なふりをしていましたが、内心ではかなり混乱していて、正常な判断ができていなかったように思います。『離婚はしない』と決めたのなら見て見ぬふりをすべきだったのか、それとも、夫の不倫についてもっと早く調べるべきだったのか…。今でもどの選択が最善だったのかはわかりません」

夫の不倫が発覚したとき、自分のプライドや周囲への強がりから平気なふりをしてしまう人は少なくありません。しかし、あとになってから「もっと素直に周囲の助けを借りればよかった」となれば、一生忘れられない後悔を生むことに…。配偶者の不倫を知ったときは、自分が納得できるやり方で解決を図るほうが、モヤモヤとした気持ちを早く収束させられるのかもしれません。

©kei907/Adobe Stock ©garage38/Adobe Stock

文・並木まき

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