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子どもには未来を変える力がある! 今、親がでいることは?

  • 2023.9.6
出典:シティリビングWeb

※写真はイメージ

私たちにできることは? SDGsについて考えよう

今、世界は環境問題、貧困、差別、戦争など、さまざまな課題に直面しています。書籍「未来につながるよみきかせ SDGsのお話17」を監修した秋山宏次郎さんは、子どもにこそ、未来の地球を変える力があると話します。その理由とは? また、私たち親世代が知っておくべきこと、できることは何か聞きました。

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「未来につながるよみきかせ SDGsのお話17」一般社団法人こども食堂支援機構代表理事 秋山宏次郎 監修 / ささきあり 作(西東社)※書籍の売上の一部は、一般社団法人こども食堂支援機構を通じて、全国のこども食堂の支援に使われます

子どもたちがSDGsを学ぶことは自分たちの未来をよくすること

今の子どもたちは、SDGsで掲げられている課題の影響を直接受ける世代です。このまま何も対策を講じなければ、地球温暖化が進み、状況はますます悪化していきます。その状況を目の当たりにするのが、今の子どもたちなのです。だからこそ、課題を自分事化し、深く考え、できることから行動につなげてもらいたいと思います。そして親は、SDGsを「子どもには難しい話」「この子とは遠い世界の話」と決めこまず、子どもにきちんと伝え、共に考える必要があります。子どもにきちんと伝えるためには自分たちも理解していなければなりません。本書を、親子で一緒に学ぶきっかけにしてほしいと思っています。

自分がやっていることは世界とつながっていることを知る

SDGsは17個の目標を掲げていて、目指しているのはゴールです。最近では、保育園や幼稚園でSDGsについて教えてほしい、という依頼が多くなりました。大人でも理解しきれていない人が多いSDGsを限られた時間で子どもにどう伝えるか、なかなか難しいところがあります。そのようななか、幼児向けには、本書のように絵(視覚)を使い、理解しやすい物語にして伝える工夫は有効です。

SDGsをわかりやすくいうと、「世界中のみんなが協力して目指さなければいけない17個のゴール」です。そのゴールを目指していくことは、未来を変えていくこと。自分の行動が未来を変える。世界と自分はつながっていて、自分の行動が世界とつながっていることに気づく― ―。「世界の未来を変える力が自分にはある」ことを知ってもらえればと思いますし、それは子どもたちの未来の可能性を広げることにつながります。

子どもにとって一番身近な大人は親SDGsは親の仕事を知ることにもつながる

今はSDGsに取り組んでいる企業も増えています。親御さんの会社でも、廃棄物の削減や省エネ、ユニバーサルデザインの商品開発などに取り組まれているのではないでしょうか。「地球や世界のためになっていることはないか」という視点で探してみると、つながっている点があると思います。ぜひ、そのことをお子さんに伝えてください。子どもにとって一番身近な大人は親です。親の仕事がSDGsと関わりがあるとわかれば、身近な問題であると感じることができるでしょう。また、親も自分の仕事が世界に貢献していると再認識できれば、仕事へのモチベーションアップにもなるのではないでしょうか。

本書では、SDGsの17個の目標についてわかりやすく伝えているほか、親子で意見を出し合うワークページも設けています。子どもと一緒に親もSDGsについて学び、行動するきっかけになってくれるとうれしいです。

「未来につながるよみきかせ SDGsのお話17」に掲載している親子ワークページ「海の豊かさを守ろう」(本書からの抜粋)

出典:シティリビングWeb
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話を聞いたのは… 秋山宏次郎さん

一般社団法人 こども食堂支援機構代表理事。SDGsとイノベーションの専門家。企業から食品の寄付やフードロスを集め、全国のこども食堂に200万食以上を提供。市民からSDGs提案を募集するイベントも主催。学生をはじめ多くの市民の提案を行政や大企業につなげ、提案者とプロジェクトを多数協創。大学での授業、講演、執筆、テレビ番組やイベントプロデュース、政策立案、企業の新規事業構築まで幅広く活動している。監修書に、「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」(カンゼン)、「地球の課題がよくわかる! SDGsキャラクター図鑑」(日本図書センター)など多数。

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「未来につながるよみきかせ SDGsのお話17」一般社団法人こども食堂支援機構代表理事 秋山宏次郎 監修 / ささきあり 作(西東社)

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