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スタイリスト須貝朗子が選ぶ、この秋手に入れたい名品7選。

  • 2023.9.5

デザインで多くは語らずとも、それぞれに込められた卓越した技術とこだわり。クワイエットラグジュアリーたるゆえんにフォーカスする。

DIOR( ディオールのトレンチコート )

ムッシュ ディオールによる1950〜51年秋冬のオートクチュールコレクションで発表された、絞られたウエストとなだらかなショルダーから成るオブリークライン。そしてスカーフのようなクリスクロスのあしらい。かつてのアーカイブから着想を得て再解釈したさりげないディテールが、ベージュのトレンチコートというタイムレスピースを特別な一着たらしめる。

¥640,000/ディオール(クリスチャン ディオール)

BOTTEGA VENETA( ボッテガ・ヴェネタのレイヤードジャケット )

サックスブルーのシャツにノーカラーアウターを重ねたようなレイヤード風ジャケット。オーストリア最古の織物工場で生産されるライトウールフランネル素材は繊細なメランジ糸で紡がれた後に染色され、その奥深い色合いにクラフトマンシップが垣間見える。大胆なカーブを描く彫刻的なバックシルエットも現在のメゾンを象徴するディテール。

¥330,000/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

PRADA( プラダのトートバッグ )

アノニマスなスクエアフォルムとシワ加工による何気ない佇まいは、まるで誰もが日常的に手にしている紙袋のよう。そんなトートバッグをツヤのあるナッパレザーで制作。デイリーユースなデザインとリュクスな素材のコントラストに真のエレガンスを感じる。

(H33×W30×D8.5cm、参考色、商品はブラック、ピンク、グレー、サンドベージュで展開)¥434,500(予定価格)/プラダ(プラダ クライアントサービス)

THE ROW( ザ・ロウのレザーベルト )

もともとはアメリカ陸軍のミリタリーをルーツに持ち、現在は90年代ストリートスタイルのアクセントとして認知されているガチャベルトが、ザ・ロウによって驚くほどエレガントな逸品に。ツヤ感が美しいスムースカーフスキンを表裏2枚仕立てで使用。シームも排し、金属プレートには小さなロゴを刻印してブランドの美学であるミニマリズムを体現した。

各¥154,000/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)

JIL SANDER( ジル サンダーのカシミアジャケット )

ニュートラルカラーにあふれた今季のシーンで、静かに、でも確かに主張したペールイエローの色合い。フロントジップとバックベルトのバックルに涼しげに煌めくシルバーをあしらい、素材にはダブルフェイスのカシミアを贅沢に使用。リラクシングな着心地とうっとりするほどなめらかな肌触りに、身も心も奪われる。

¥640,200/ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー(ジルサンダージャパン)

LOEWE( ロエベのデニムパンツ )

トーンが異なる2色のブルーの生地を前後で繋ぎ合わせ、普遍的なリラックスフィットのデニムパンツをコンテンポラリーにアップデート。生き生きとした表情を生むアシメトリーのフロントデザインも印象的なアクセント。ロエベ、そしてクリエイティブディレクターであるジョナサン・アンダーソンのクラフトへのあくなきこだわりと愛の表れだ。

¥152,900/ロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス)

MAISON MARGIELA( メゾン マルジェラのハイネックニット )

普遍性とヘリテージを再定義したアイコンズコレクションから。首元、袖、裾からむき出しになったほつれたような糸はメゾンのハウスコード“ワーク・イン・プログレス”を想起させ、背面には手作業のシンボルである4本の白いステッチが。シーズンレス&ジェンダーレスで着られる、正真正銘の時代を超越するワードローブ。

¥123,200/メゾン マルジェラ(マルジェラ ジャパン クライアントサービス)

●問い合わせ先:クリスチャン ディオール0120-02-1947(フリーダイヤル)www.dior.comボッテガ・ヴェネタ ジャパン0120-60-1966(フリーダイヤル)www.bottegaveneta.comプラダ クライアントサービス0120-45-1913(フリーダイヤル)www.prada.comザ・ロウ・ジャパンtel:03-4400-2656www.therow.comジルサンダージャパン0120-919-256(フリーダイヤル)www.jilsander.comロエベ ジャパン クライアントサービスtel:03-6215-6116www.loewe.comマルジェラ ジャパン クライアントサービス0120-934-779(フリーダイヤル)www.maisonmargiela.com

*「フィガロジャポン」2023年10月号より抜粋

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