1. トップ
  2. 恋愛
  3. 114の工場が楽しめる巨大工場探訪ガイド プロのレタッチ術&マナーも学べる

114の工場が楽しめる巨大工場探訪ガイド プロのレタッチ術&マナーも学べる

  • 2023.9.3
  • 103 views

2023年8月31日、工場ウォッチ&工場写真撮影のためのガイド本『行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド』(玄光社)が発売された。

著者の小林哲朗さんは「身近な異世界」をテーマに、巨大工場や巨大建築物、地下空間、廃墟などを撮影した写真を発表する工場写真の第一人者。これまでに工場の写真集を3冊と、工場撮影の技法書を刊行している。

本書は、そんな小林さんが満を持して上梓したもの。日本全国の工場を訪ね撮り歩いた中から、45都市・114の撮影ポイントを選び、そこで撮った写真とともに詳細な情報が紹介されている。

撮影のワンポイントアドバイスつき

本書では、撮影の技法解説はコンパクトにまとめて、ガイド本としての役割を重視した構成になっている。ガイドのページに掲載した写真には短い解説と撮影データが添えられ、東ソー四日市事業所の展望台はガラス張りなので暗幕を用意した方がいい、三菱ケミカルエンジニアリング大竹事業所へは暗い山道を通る必要があるので懐中電灯が必須......などなど、実用的なワンポイントアドバイスが入る。

また、SNSで人気の工場夜景写真を現像ソフトや写真アプリで作るのに役立つ知識も。巻末では「小林流工場写真レタッチ術」と題して、撮った写真を現像ソフトで処理して美しく仕上げるコツを解説している。

さらに、巻頭は小林さんの工場写真ギャラリーになっていて、写真集としても楽しめる。工場を見に行くための本だが、なかなか行けない場所の写真を見て、行った気分になるのも一興だ。

撮影マナーも学べる

撮影ポイントはQRコードで紹介され、スマホから地図アプリで位置を確認できる。アクセス性や交通量、撮影条件などの現地情報はアイコンで示され、素早く理解できる仕様。ページからあえて地図を外すことで、多くの情報をスッキリ整理して見せている。

紹介される撮影ポイントは一般人がアクセスしやすい場所に限定されていて、掲載写真も全て工場敷地外から撮影したもの。工場ウォッチャーや撮影者が増えることで事故やトラブルにつながらないよう、安全の確保やマナーの啓蒙にも務め、法規を守った節度ある行動を呼びかけている。また、夜間は暗い場所からの撮影も多いので、その対策についても書かれている。

【目次】
1 工場を撮りに行こう!
2 工場撮影をするために
3 巨大工場探訪&撮り方ガイド
コラム
工場夜景クルーズに参加してみよう
尼崎工場ツアーやってマス!
スマートホンのカメラ機能で工場夜景を撮るには...?
いつまでもあると思うな巨大工場 見たい工場は早く行くべし!
工場写真をワンランクアップ! 小林流工場写真レタッチ術

■小林哲朗さんプロフィール
こばやし・てつろう/写真家。1978年兵庫県生まれ。主な被写体は工場、巨大建造物、廃墟、地下空間など。人物ポートレート撮影も行う。ドローンによる空撮にも力を入れている。カメラ雑誌への寄稿や、各地で開催されている写真イベントの講師、工場写真に関する講演活動も行なっている。著書に「ニッポン地下観光ガイド」(アスペクト/共著)「廃墟ディスカバリー」「廃墟ディスカバリー2」「工場ディスカバリー」「工場ディスカバリーZ」(アスペクト)「夜の絶景写真 工場夜景編」(インプレス)「ドローン鳥瞰写真集」(玄光社)「夜の工場百景~ドローン空撮写真集」(一迅社)。

元記事で読む
の記事をもっとみる